アジアセッション-米利上げ観測で米ドル高、リスボン条約50条発動後のポンド安定

投稿日: 2017年3月30日午前7時03分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

米利上げ観測のポジティブな見通しにより米ドルインデックスが上昇し、ECB関連ニュースによりユーロは上値の重い展開が継続しました。ユーロは、昨日のリスボン条約50条発動前の今週前半に記録した安値の後、本日は安定して推移しました。

追加利上げを支持するFOMCメンバーのポジティブな発言が、米ドル上昇の要因になりました。市場では年内3回利上げが大方の見方ですが、ボストン連銀のローゼングレン総裁は年内4回の利上げを希望することを述べました。ローゼングレン総裁のタカ派的発言と、昨日の米住宅市場関連の経済指標の強い結果により、米ドルが上昇しました。アジアセッションでのドル/円は1週間ぶりの高値111.41円まで上昇し、その後若干押し戻されました。今週金曜日の米2月PCEレポート、及び来週の非農業部門雇用者数は注視され、より好調な結果となった場合、米ドルが大きく上昇する可能性があります。

ECBの緩和政策継続報道を受け、昨日のユーロ/ドルは下落し、本日も軟調推移しました。ECBが量的緩和プログラム終了前に利上げを実施する可能性を協議したとの報道を受けて、ユーロは上昇していました。1.0900ドル台の高値で取引されていたユーロ/ドルは、現在は1.0800ドル台を下回っています。ECB関係筋は3月9日の政策会合において、緩和政策に関する文言が削除されたことが緩和出口に向けた一歩として拡大解釈されたことを明らかにしました。

ポンド/ドルは、今週前半に1.2600ドルから下落し、現在は主要レベルとなる1.2400ドル台を上回って推移しています。発動までに時間がかかったリスボン条約50条発動による影響は市場では織り込み済みだった為、サプライズもなく、荒い値動きには繋がりませんでした。今後のポンド相場は、英国とEU間の交渉の詳細次第になるでしょう。

豪ドルに関しては、回復した米ドルが豪ドルを押し戻し、主要レベルとなる0.7650ドル台越えを達成し、アジアセッション前半では0.7675ドルの高値まで上昇しました。

昨日発表された米原油在庫が市場予想よりも増加しなかったことを受けて、原油価格が上昇し、WTI原油先物は1バレル49.72ドル、ブレント原油先物は1バレル52.54ドルを達成しました。

米ドル全面高により、ゴールド価格は3日連続で下落し、1オンス1250ドル付近で取引されました。

本日これからは、米週次新規失業保険申請件数、米第1四半期GDP・速報値、及びダラス連銀のカプラン総裁の講演が注目されるでしょう。