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外国為替市場: 昨日のUSセッションで若干低下した米ドルインデックスは、本日も0.04%低下しました。昨日に、メイ英首相がEU離脱交渉を主導する姿勢を示したことにより、ポンド/ドルは上昇し、本日も0.16%上昇しました。
株式市場: 昨日の米株式市場は強弱混合の結果となりました。ダウ工業株30種は0.79%、S&P総合500種は0.48%上昇しました。一方、ナスダック指数は前半の大幅な上昇から下落に転じ、0.01%値下がりして引けました。アルファベットの株価が3.89%値上がりしたことにより、株式市場全体が上昇基調となりました。米政権が農家への支援策を公表したことにより、製造業の株価も上昇しました。
日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.46%と0.38%上昇しました。一方の香港株式市場は1.15%上昇しました。
主要株価先物指数の動きから、本日の欧州市場と米市場は若干下落してのオープンとなる模様です。
コモディティ: 本日の原油価格は上昇しました。米国とイランの緊迫した関係の継続、中国政府によるインフラ整備増加が米中貿易摩擦による原油需要低下を補うという楽観的観測が、原油価格上昇の要因となりました。昨日に発表された米石油協会の米原油在庫に、予想よりも大幅な低下が見られたことも原油価格上昇の一因となった模様です。WTI原油先物は0.38%上昇した68.78ドルまで、ブレント原油先物は0.82%上昇した74.02ドルまで値上がりしました。
昨日のゴールドは、狭いレンジ幅内での取引となり、大きな動きが見られませんでした。本日には、ゴールド相場に影響するファンダメンタルズ要因がなかったことにより、0.21%上昇した1226ドルで取引されました。

主要な動き: メイ英首相のEU離脱交渉主導でポンド回復;円高継続
昨日、メイ英首相は自らEU離脱交渉で主導する方針を示しました。EU離脱担当省は、国内での調整の担当のみとなり、役割が縮小する見通しとなりました。メイ英首相によるEU離脱協議進展への前向きな姿勢と市場で解釈されました。これにより、ポンドが上昇し、終値は全面高となっている円を含む対主要通貨で上昇しました。8月利上げ観測はほぼ織り込み済みとなり、短期的にEU離脱交渉の進展はポンド相場を動かす主要因となるでしょう。
米政権は、関税の影響を受ける農家に対して、最大120億ドル規模の支援策を公表しました。支援策には、今後、貿易摩擦が激化した場合の備えや、11月の中間選挙での得票率確保の意図がある模様です。本日のトランプ大統領とユンケル欧州委員長との会談は、市場の全体的なリスクの流れに影響するでしょう。貿易問題で合意に至らなかった場合、米国が欧州からの輸入車への関税を検討していることから、欧州自動車メーカーの株価の動きは注目されるでしょう。
翌週に控える日銀の政策会合において、量的緩和政策縮小への期待が高まっていることから、円は対ユーロと米ドルで上昇しました。しかしながら、物価上昇圧力は依然として脆弱であり、家計支出も鈍化しており、第1四半期GDPは低下しています。賃金は上昇の兆しを見せていますが、依然として健全な水準に程遠い状況です。昨夜、一部の日本のメディアでは、当面の間は、日銀がタカ派路線に変更する可能性は低く、少なくても10月まで変更はないとの見解が示されました。
本日これからの市場: 独Ifo景況感指数、米新築住宅販売件数発表;ユンケル–トランプ会談
GMT0800には、独7月Ifo景況感指数が発表され、若干の鈍化が予想されています。特に企業景況感指数は、2017年上旬以来の最低水準が予想されており、8か月連続の低下となる模様です。過去数か月間に渡っての貿易摩擦への懸念が、独企業の景況感鈍化の一因となっています。
GMT0800には、ユーロ圏6月M3マネーサプライ、及び民間借款も発表されます。
英7月CBI流通業売上高も発表され、数カ月ぶりの高水準32となった前月結果から、15への低下が予想されています。前月結果の好調な結果の背景には、暑い天候による小売売上高の追い風があります。
GMT1400には、米6月新築住宅販売件数が発表され、前月比6.7%増の前月結果から、前月比2.8%減への大幅な低下が予想されています。
本日に、ホワイトハウスで予定されている欧州委員会のユンケル委員長とトランプ大統領の会談は、市場の注目を集めるでしょう。更に、カナダの外務相とメキシコ大統領によるNAFTAに関する協議も予定されています。
新興国市場に関しては、本日から金曜日にかけて、BRICSサミットが開催されます。参加国間での重要な合意は、市場の関心を集めるでしょう。
本日には、ボーイング、フェイスブック、及びクアルコムの四半期決算が発表されます。
GMT1430には、米エネルギー省の原油在庫が発表されます。

テクニカル分析: ゴールドは短期的保ち合い相場の兆し
昨日に、今月前半に記録した1年ぶり安値1211.42ドル付近まで下落した後、本日には若干回復しました。RSIは50の中間線の水準で横ばい推移となっており、短期的保ち合い相場の兆しを見せています。ストキャスティックでは、%Kが%Dを上回って推移している為、超短期的な強気相場のシグナルが出ています。しかしながら、強気相場と結論を出すにはまだ早いでしょう。
本日のトランプ大統領とユンケル欧州委員長との会談で、貿易摩擦への懸念が緩和した場合、リスクオンの流れによりゴールドから資金が流出する為、ゴールドは下落するでしょう。直近のサポートゾーンは、昨日に記録した5日ぶり安値1218.04ドル付近になるでしょう。一段と下落した場合、7月19日に記録した1年ぶり安値1211.49ドルが視野に入るでしょう。
反対に、貿易摩擦への懸念が上昇した場合、リスク逃避先資産への需要が上昇するでしょう。この場合、50日平均線上の1230.19ドル付近がレジスタンスゾーンになるでしょう。その上には、月曜日に記録した8日ぶり高値1235ドルと、100日MA上の1241.20ドルが控えています。
米ドルの値動きもゴールドの値動きに影響する一因となります。