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外国為替市場: 米第2四半期GDPの強い結果にも関わらず、先週金曜日のUSセッションでの米ドルインデックスは下落しました。本日の米ドルインデックスには、大きな動きはありませんでした。今週開催される日銀政策会合での政策変更への期待により、先週金曜日の円は上昇しました。
株式市場: 先週金曜日の米株式市場は、米企業決算の脆弱な結果により、下落しました。ハイテク関連株の多いナスダック指数は1.46%、S&P総合500種は0.66%、ダウ工業株30種は0.30%下落しました。米株価下落の背景には、主にツイッター株価の20.54%の下落と、インテル株価の8.59%の下落がありました。本日の米主要株価先物指数は、下落してのオープンを示しています。
アジア株式市場は全面安となりました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.74%と0.43%下落しました。香港株式市場は、0.70%下落しました。
欧州市場に関しては、主要株価先物指数が大幅に下落してのオープンを示しています。
コモディティ: 先週金曜日の原油価格は、米リグ稼働数が3週間ぶりの上昇、及びリスク選好の動きの後退により、下落しました。しかしながら、WTI原油先物とブレント原油先物は上昇し、それぞれ0.49%と0.22%上昇しました。
本日のゴールドは0.30%低下した1220ドルで取引されました。ゴールドは今年1211ドルを若干上回る水準で推移していることから、引き続き低調基調となっています。

主要な動き: 日銀の政策変更期待で円高継続;米ドル下落
明日に開催される日銀の政策会合での政策変更期待により、先週金曜日の円は、対米ドル、ユーロ、及びポンドで上昇しました。日銀の超緩和政策のよりタカ派路線への変更の可能性を複数のメディアが最近報じたことにより、日国債利回りが数カ月ぶり高水準まで上昇し、その結果円を上昇させました。
市場での期待の一方で、日銀がタカ派的路線に変更するにはまだ早い可能性もある為、慎重な姿勢も必要です。依然として脆弱な物価上昇圧力と家計消費、第1四半期GDPの低下、及び貿易問題による輸出の不透明な見通しがあります。更に、タカ派路線への変更は急激な円高を引き起こす可能性があります。急激な円高は、物価上昇圧力を妨げる為、日銀は好まないでしょう。したがって、日銀が今回の政策会合で政策を変更する理由は殆ど見当たらないようです。タカ派路線に変更されないことに市場が落胆した場合、日国債利回りが低下することから、円が急落する可能性があります。
先週金曜日に発表された米第2四半期GDPの結果により、米ドルインデックスは若干低下しました。GDPは市場予想と一致した結果となったものの、市場は予想を上回る結果に期待していた為、若干米ドルが下落しました。今週は、水曜日にFRBの政策発表、金曜日に米雇用統計の発表が予定されています。
今週木曜日に開催されるイングランド銀行の政策会合では、0.25%の利上げが完全に織り込まれているようです。英オーバーナイトインデックススワップでは、8月利上げの可能性は86%となっています。利上げ観測にも関わらず、本日にはポンドも下落しました。ポンド相場の全体的方向性は、利上げだけでなく、イングランド銀行が示す利上げペースにも影響されるでしょう。
本日これからの市場: ユーロ圏経済信頼感、独消費者物価指数、米住宅販売保留指数発表
GMT0830には、英6月消費者信用残高、英6月モーゲージ承認件数、及び英6月抵当貸付が発表されます。
GMT0900には、ユーロ圏7月経済信頼感が発表され、前月結果からの若干の鈍化が予想されています。同時刻には、ユーロ圏7月消費者信頼感も発表され、市場予想は前月結果と同じ0.6減で、2017年後半以来の低水準となる模様です。
GMT1200には、独7月消費者物価指数が発表されます。前月比では、前月結果の0.1%増から0.4%増への上昇が予想されているものの、前年比では前月結果と同様の2.1%増が予想されています。独7月HICPにも注目が集まるでしょう。独消費者物価指数も、独HICPも、ユーロ圏の同様の経済指標発表の前日に公表される為、先行指標と見なされる傾向があります。明日も引き続きユーロペア敏感に反応する可能性がある為、市場は注目するでしょう。
米国からは、米6月住宅販売保留指数が発表され、前月比0.5%減となった前月結果から、前月比0.1%増への改善が予想されています。
今週には中央銀行の政策会合が多数控えています。火曜日には日銀、水曜日にはFRB、木曜日にはイングランド銀行の政策会合が予定されており、外国為替市場の短期的方向性を示すでしょう。

テクニカル分析: EURUSDは短期的保ち合い相場の兆し
EURUSDは先週金曜日に記録した11日ぶり安値1.1620ドルから若干回復した後、横ばい推移を継続しています。RSIも上昇後に、横ばい推移を継続し、短期的保ち合い相場を示しています。
独消費者物価指数が好調な結果となった場合、EURUSDを上昇させるでしょう。この場合、50日平均線上の1.1672ドルと100日平均線上の1.1689ドル付近がレジスタンスゾーンになるでしょう。1.1689ドル付近には1.17ドルも含まれます。一段と上昇した場合、7月23日に記録した3週ぶり高値1.1749ドルを試す展開となるでしょう。
反対に、独消費者物価指数が低調な結果となった場合、EURUSDは下落するでしょう。1.1650ドル付近を下抜けた場合、先週金曜日に記録した11日ぶり安値1.1620ドル付近がサポートゾーンとなるでしょう。この付近には、1.16ドルも含まれます。一段と下落した場合、7月19日に記録した1か月ぶり安値1.1574ドル視野に入るでしょう。
本日に発表されるユーロ圏経済信頼感もEURUSDを動かす要因となるでしょう。