デイリーマーケットコメントーECB後のユーロ下落、株高回復

投稿日: 2020年1月24日午前8時45分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • ECBの見解が予想よりもハト派寄りとなり、ユーロ/ドル一段安
  • ユーロ圏PMIは強弱混合の結果、ユーロ相場の方向性に注目
  • 流動性の増加により、株価回復、しかし円高は継続
  • 英PMIは予想を上回る結果、翌週に控える英中銀の政策会合での利下げの可能性に注目

ラガルド総裁がマイナス金利からの脱却を示唆せず、ユーロ下落

昨日、市場の予想通り、ECBは現行の政策の据え置きを決定し、ラガルド総裁の発言にも目新しい材料はありませんでした。ラガルド総裁は、インフレや米中貿易問題の緩やかな回復を受けて、ユーロ圏の成長を取り巻くリスクは下向きに傾いているものの、リスクは以前ほど顕著ではないと発言しました。これにより、ユーロは一時上昇しました。

しかしながら、ユーロの上昇は継続せず、ユーロは下落に転じ、主要通貨中、最も軟調推移した通貨として昨日の欧州セッションを終了しました。ユーロ下落の主な要因は、不透明です。しかしながら、ラガルド総裁がECBがスウェーデンの中央銀行のように、マイナス金利から脱却するかを質問された後、ユーロ/ドルが一段と下落しました。ラガルド総裁は、マイナス金利からの脱却の方針は示唆しませんでした。

株価回復、しかしながら円高継続

市場全体の流れとしては、新型コロナウイルスに注目が集まります。中国本土以外での感染者が出てきたことにより、市場の流れはリスクオフになっています。これにより、世界的株価は下落し、安全資産の円が上昇しました。しかしながら、WHOが国際的な緊急事態宣言を見送ったことにより、米株価は前半の下げ幅を回復し、S&P500の終値は上昇しました。

外国為替市場は、株式市場とは異なった反応をしました。円は前半の上昇幅の殆どを維持し、対米ドルでも上昇しました。過去数か月間、株式市場と外国為替市場の動きの違いは顕著になっています。

おそらく、原因は市場の流動性でしょう。最近、FRBは、ECBや日銀のように、バランスシートの拡大を再開しました。金融市場では再び流動性が増加し、株高に繋がっているようです。しかしながら、ゼロサムゲームとなる外国為替市場には影響しません。したがって、ドル/円と株価指数の動きの相関性は既に低下し、流動性増加に伴い、一段と相関性は低下するでしょう。

PMIに注目

本日は、英1月PMIに注目が集まるでしょう。現在の所、翌週のイングランド銀行の政策会合での利下げの可能性は50%となっています。利下げ観測や今後のポンドの動きを見極めるために、本指標は注視されるでしょう。

米国では、1月マークイットPMIが発表されますが、市場はISMの指標により注目する傾向があります。

カナダでは、11月小売売上高が発表されます。今週のカナダ中央銀行の政策会合では、消費の鈍化が着目された為、本指標にも注目が集まるでしょう。

本日に発表されたNZ第4四半期消費者物価指数の強い結果により、NZドルが上昇し、年内利下げの可能性も後退しました。