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• 投資家は貿易戦争の回避に期待
• 明日の非農業部門雇用者数を控え、米ドルと米国債利回りは下落
• 日銀のタカ派的発言で円高進行、イングランド銀行は金利政策決定へ
• 米株式は上昇、ゴールドは史上最高値を更新
貿易戦争は回避となるか
昨日、米ドルはすべての主要通貨に対して下落し、トランプ大統領がメキシコとカナダに対する関税の延期したことで始まった最近の調整からの下落幅を拡大しました。本日の米ドルは失った損失の一部を回復しています。
トランプ大統領は中国に関税を課し、世界最大の経済大国である中国は2月10日に発動される予定の報復関税でこれに反発しましたが、取引活動を見る限り、投資家は月曜日の期限前に両国間で何らかの合意が成立する可能性が高いと楽観的に考えているようです。
本格的な貿易戦争が回避されるとの期待はFF先物にも反映されており、投資家は今年のFRBの利下げ観測に数ベーシスポイント分を追加しています。1月のISM非製造業景気指数が予想外に低下したことも一役買っていると思われますが、利下げ観測がさらに強まるか、もしくは前倒しされるかは、明日の非農業部門雇用者数(NFP)次第となる可能性が高いでしょう。
堅調な賃金の上昇を伴う好調な雇用増加がもう1ヵ月続けば、FRBが再度利下げを行う前にもう少し様子を見ることができると投資家を納得させるかもしれません。特に、本日発言を予定しているウォラー理事が前回よりややハト派的でないような発言をすればなおさらでしょう。
日銀の発言が追加利上げ観測を後押しで円高進行
本日最大の上昇を見せたのは円で、好調な日本の賃金データとともに、日銀の正木一博企画局長が国会答弁にて「基調的なインフレが日銀の掲げる目標に向かって加速すれば、利上げを継続する」と発言したことで、円は序盤から上昇しました。 日銀の田村審議委員が、来年度後半までに少なくとも1%まで金利を引き上げる必要があると発言したことで、上昇幅は一晩で拡大しました。
このタカ派的な発言により、市場参加者は利上げを前倒しすると予想しています。次回の0.25%の利上げは12月までに実施されると予想していましたが、現在は9月までに実現すると見られています。
イングランド銀行は本日タカ派的利下げか
本日、イングランド銀行は2025年最初となる金融政策決定会合を開催し、市場参加者は12月の一時停止を受けて、0.25%の利下げを予想する声が多くなっています。
とはいえ、新政府の財政計画の持続可能性に対する懸念からポンドが下落していることが、インフレ上昇リスクを引き起こしています。従って、予想される利下げがインフレ見通しの上方修正を伴うものであれば、今年あと2回の利下げを期待していた人々は失望し、ポンドいくらか回復する可能性が高いでしょう。
トランプ関税緩和で米株式は上昇、ゴールドは史上最高値更新
米主要株価指数は昨日の米ドル安と米国債利回りの低下、また米国とメキシコ・カナダ・中国との間で貿易戦争が激化する懸念が後退したことを受け、上昇して終えました。
とはいえ、市場参加者はトランプ大統領のガザ地区所有計画に関する報道に引き続き注視することになるでしょう。中東紛争の緊張と複雑さを考慮すると、投資家はこの計画に関してトランプ大統領の意図をある程度慎重に扱うかもしれません。
アマゾンは本日の株式取引終了後に決算を発表を控えています。しかし、トランプ大統領の動向が大きな注目を浴びているため、今期の決算報告にはあまり注目が集まらないようです。
昨日のリスク選好の改善にもかかわらず、国債利回りの低下がゴールドを保有する機会費用を減少させたため、ゴールドは上昇幅を拡大し、過去最高値を更新しました。これは再びゴールドが急騰を続けていることは、米ドルが上昇しようが後退しようか関係なく、現在の状況すなわち、安全資産への流入、もしくはFRB利下げ観測の高まりが、ゴールドにとってプラスであることを裏付けています。