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・本日の米雇用統計を前に米ドル反発
・英中銀は0.25%の利下げ発表、超タカ派メンバーは0.50%の利下げ支持
・本日のカナダの雇用統計はカナダ銀行の今後の方向性の手掛かりに
・S&P500とナスダックは上昇、NYダウは下落
本日の米雇用件数の伸びは一時的要因により鈍化と予想
昨日の米ドルは、ほとんどの主要通貨に対していくらか反発しましたが、日銀関係者からのタカ派発言から恩恵を受けて急騰している日本円に対してのみ下落幅を拡大しました。
本日は米雇用統計が発表となるため、雇用統計の発表時に備えて、ドルの売り手はポジションの一部を補填し、今後の見通しを見直すと決断したのかもしれません。予想では、非農業部門雇用者数は17万件増加が示唆されており、失業率は4.1%で横ばいとなると見られています。平均時給はいくらか低下する見込みですが、4%の水準近くで高止まりすると予想されています。
失業率が安定し、賃金の伸びが堅調であるとの予想から、雇用件数の減少では、FRBが夏前に利下げを再開する可能性は低くなるでしょう。つまり、この雇用件数の減少は、カルフォルニアでの山火事や冬の厳しい寒さといった一時的な要因によるものと思われるからです。さらに、年次改定や新たな人口によって、金融政策が安全な結論に到達することが余計に複雑となる可能性もあります。
そうは言ったものの、本日の雇用統計にて、米労働市場は引き続き好調であるとの一般的な見解となる場合は、市場はFRBが予想以上に金利を据え置く可能性があると確信するかもしれません。推定によると、カルフォルニアの山火事では、2万5千件ほどの失業者を生み、厳しい寒さと吹雪によって、さらに1万5千人が職を失ったとのことです。したがって、この数値を考慮すると、実際の非農業部門雇用者数は堅調に増加していることが示唆され、米ドルが昨日の小幅での回復幅を拡大して上昇する可能性があります。
英中銀は利下げ決定、超タカ派メンバーもハト派に反転
イギリスでは昨日、イングランド銀行が大方の予想通り、昨日0.25%の利下げを発表し、英経済の成長予想を下方修正し、インフレ予測を上方修正しました。
これらの修正もほぼ予想されていました。予想外となったのは、利下げが全会一致であったことで、金融政策委員会での投票では、2人のメンバーが0.50%の利下げに賛成したことです。11月の金融政策会合では金利の据え置きを唯一主張した超タカ派で知られるマン委員が、今会合では大幅利下げを支持したこともかなり注目に値するでしょう。
投資家は、マン委員のハト派への反転を全委員会の意思と解釈したようで、結果としてイングランド銀行による年内の利下げ幅をさらに引き下げました。これまでは、年内に2回の0.25%の利下げが予想されていましたが、現在は借入コストがさらに0.60%低下すると予想されています。
このイングランド銀行の金融政策決定前から、ポンドは既に下落基調で、この決定によって、さらに続落しました。しかしその後、ポンドは安定して反発し、金利政策発表関連の損失の全てを補填しています。
本日はカナダの雇用統計にも注目
本日は、米雇用統計の発表と同時刻にカナダの雇用統計も発表となります。先週、カナダ銀行は0.25%の利下げを決定し、米国からの関税に懸念を示して今後の経済成長を下方修正しました。カナダ銀行はまた、トランプ関税によって、カナダのインフレが高止まりする可能性があると言及したため、市場の中には、次回の金利政策会合にて金利を据え置くと予想する者もいます。その結果、本日のカナダの雇用統計が好調となるか軟調となるかによって、カナダ銀行が今後、金利を据え置くか、または追加で利下げするかの方向性の手掛かりとなるかもしれません。
クラウド事業の低迷でアマゾン株下落
米株式市場は、NYダウは下落したものの、S&P500とナスダックがいくらか上昇しました。そうは言っても、本日の米株式先物は、おそらくアマゾンの閉場後の株価下落に牽引されて赤字となっています。昨日の閉場後に発表されたアマゾンの決算報告では、クラウドコンピューティング部門が低調となり、また第1四半期の予測も市場の予想を下回ったことが明らかになり、時間外取引で株価が下落しました。本日の株式トレーダーは米雇用統計に注目することになるでしょう。