アジアセッション-FOMC議事録の米ドルへの影響なし、中国株式市場回復で円安

投稿日: 2015年7月9日午前5時25分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

米ドルは火曜日からの下落基調が継続し、アジアセッションの後半では対主要通貨で下落しました。昨日発表されたFOMC(連邦公開市場委員会)議事録の内容は、6月17日の会合後の記者会見で既に発表済みの今後の見通しと変わらず、目新しい材料はありませんでした。複数のFOMC(連邦公開市場委員会)メンバーが利上げへの準備がまもなく整うとの見解を示したのに対し、大半のFOMC(連邦公開市場委員会)メンバーが利上げ実施に十分な環境が整ったかを判断するのは時期尚早との見解を示しました。アジアセッションでは、若干米ドル安になり、ユーロ/ドルは1.1084ドルで取り引きされました。

中国証券監督管理委員会による株価引き上げの努力がようやく現れ始め、中国株式市場での株価が上昇し始めました。中国の2つの主要な指数、上海総合指数と深センCSI300は、昨日6%以上上昇しました。ここ数日間、中国証券監督管理委員会は証拠金率の引き下げ、大企業の株式売却の禁止、政府資金での株式の買い入れ等などの様々な対応策を通じて、市場の流動性増加に努めてきました。その他の中国からのニュースでは、本日発表された6月消費者物価指数が事前予想の1.3%増を若干上回る1.4%増でした。

中国株式市場とギリシャ情勢への懸念によるリスクオフの動きによりここ数日円買いが優勢になっていましたが、本日のアジアセッションでは円が下落しました。本日発表された日5月機械受注は市場予想の4.8%減を大きく上回る0.6%増でしたが、円買いの要因にはなりませんでした。これにより、日銀による追加緩和が今後すぐに実施される可能性が低くなりました。円安により、ドル/円は121.32円まで、ユーロ/円は134.47円まで上昇しました。

豪ドルは、本日発表された豪雇用統計の強い結果により上昇しました。豪6月失業率は予想の6.1%に対し、6.0%でした。豪5月失業率は、6.0%から5.9%に修正されました。更に中国株式市場の回復も背景に、豪ドル/ドルは0.7475ドルまで上昇しました。

ポンドに関しては、昨日発表された英予算声明が市場ではポジティブに受け止められたにも関わらず、ポンド買いの要因にはなりませんでした。アジアセッションでのユーロ/ポンドは横ばい状態で、昨日の下げ幅を回復することができませんでした。ユーロ/ポンドは0.7198ポンドで取引されましたが、ポンドは対米ドルでは堅調で1.5394ドルまで値を上げました。

本日は、米週次新規失業保険申請件数とイングランド銀行政策金利発表に注目が集まるでしょう。本日、ギリシャ政府が新たな改革案を提出する予定です。市場では、ギリシャがユーロ圏に残留する為には、日曜日までに債権団からの救済支援を獲得することが最後のチャンスと見ています。