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・エヌビディア決算で米株価下落もAIへの懸念は米株価のみ反映
・米イランの核協議は進展
・米イラン間の交渉で突破口見いだせず、ゴールドと原油価格のサポートに
・イギリスの補欠選挙で労働党敗北、ポンド下落後安定

世界の株式市場は米国株のAIへの懸念を払拭して上昇基調
好調なエヌビディア決算は、過大なバリュエーションやAIへの巨額投資、そして他のセクターへのAIによる混乱の可能性など、投資家の懸念を緩和することができず、昨日は再びAI恐怖トレード(‘AI scare trade’)となりました。エヌビディア株は5.5%下落し、S&P500 はマイナス0.5%、ナスダック100はマイナス1.2%と下落を牽引しました。しかし、NYダウについては若干上昇して引けたことで、AI関連銘柄からもっと伝統的な業種へのセクターローテーションが指摘されています。
アジア株と欧州株も米ハイテク株やAI関連株からの資金流出に恩恵を受けました。しかし、AIに巨額投資で利益を得ている米国以外の企業の株価が上昇していることは興味深いと言えます。このため、AIへの幅広い懸念は過大評価されているのかもしれず、市場のパニックを引き起こす売りは、高騰するバリュエーションが主な心配材料であるのかもしれません。
世界の株式市場では、日経平均株価とイギリスのFTSE100が最高値の更新を繰り返しています。さらに、韓国のKOSPI200は今年で既に54%と驚異的な上昇となり、比類のない上昇となっています。
米イラン核協議の進展にゴールドと原油価格市場は懐疑的
しかし、米軍によるイラン攻撃への不安や、FRBの今後の金融政策への疑念、そしてトランプ大統領の関税政策の新たな不確実性の中、米株式市場での横ばいの動きは、現在の市場の状況をより良く反映しているのかもしれません。
これら全ての懸念材料は、ゴールドにとっては上昇または下落のリスクとなる一方で、少なくてもサポートとして機能しており、現在ゴールドは5,200ドル付近で安定しています。
短期的な焦点としては、米イランの核協議合意への交渉となります。昨日ジュネーブにて、第3回会談が行われ、両国ともに進展を強調しました。1週間以内に次の会談が行われる模様ですが、特にイラン側が弾道ミサイル計画についての話し合いに消極的であるため、重要な課題での突破口が見いだせないことが中東地区の懸念の高まりとなっています。
ゴールドは本日5.180ドル付近で若干下落していますが、今週は約1.5%の上昇に向かっています。また、原油先物は約1%上昇して、昨日の不安定なセッションで下落分の一部を取り戻しています。
今週の米ドルは主要通貨に対して横ばい
米ドルは今週不安定な動きとなりましたが、主要通貨に対しては、ほぼ横ばいで終えそうです。FRBが7月までは利下げを行わないのではとの予想が広がったことで、米最高裁が「解放記念日」に発表された関税の大部分を違法とする判決を下した後に、トランプ大統領が新しい関税を課するといった混乱がなければ、米ドルはもっと上昇したかもしれません。
しかし、現時点では米国と主要貿易国との合意済みの貿易協定が維持される見込みが高く、より大きなリスクとしては、米連邦政府が違法と判断された高い関税を支払わざるを得なかった企業全てに対して返金をする必要があるかという疑問点となります。
さらに重要なことは、FRBの金融政策にとって、この最高裁の判決は米インフレの見通しにプラスと見られていることで、最近のFRBメンバーのタカ派的発言によって、追加利下げ観測を撤回するのではなく、時期を来年に先延ばしにするだけのようです。
片山財務相の介入警告で円安一段落
今週、円が主張通貨に対して最も下落し、ポンドがその次に下落しました。高市首相が日銀による早急な利上げに反対しているとの報道が円の圧力となりましたが、その後の日銀関係者によるタカ派発言から、円は損失分の一部を回復しました。
本日発表された東京の消費者物価指数では、2024年10月以来初めて、2月のインフレが2.0%を下回ったことが明らかとなったため、日銀のタカ派的見解が弱まりました。しかし、本日片山財務相による新しい口頭介入があり、円の下落は156円付近でサポートされています。
労働党が補欠選挙敗北後、ポンドは安定
イギリスでは、マンチェスターでの補欠選挙で、労働党が緑の党とファラージ氏率いるリフォームUKに敗北して3位となったことで、ポンドの圧力となりました。多くがこの補欠選挙をスターマー首相の首相職を問う国民選挙と見なしていたため、この労働党の屈辱的な敗北によって、スターマー首相に責任を問う声が高まり、政府を混乱に招く可能性があります。
しかし、ポンドはこの選挙結果を受けて当初急落したものの、その後安定しており、ギルト利回りにもそれほどの影響は出ていないことから、今のところそれほどパニックにはなっていないことが示唆されています。