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外国為替市場: 昨日に0.5%未満の上昇となった米ドルは、本日も対主要通貨で上昇しました。パウエルFRB議長による米経済見通しへの楽観的見通し、及びリスクオンの流れが米ドル高の要因となりました。リスクオンムードにより、円安が一段と進み、本日のドル/円は6か月ぶり高値113.07円まで値を切り上げました。
株式市場: 昨日のダウ工業株30種、S&P総合500種、及びナスダック指数は、それぞれ0.2%、0.4%、0.6%上昇しました。パウエルFRB議長の楽観的姿勢により、ナスダック指数は最高値を更新しました。
アジア市場でも株高の流れが引き継がれました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.4%と0.35%上昇しました。GMT0629での香港市場は、0.3%値下がりしていました。
欧州市場に関しては、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。
コモディティ: 本日のWTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.7%と0.6%低下し、それぞれ67.62ドルと71.52ドルまで値下がりしました。昨日に米石油協会が発表した原油在庫が予想外に増加したことにより、原油価格が下落しました。本日のGMT1460に米エネルギー省が発表する原油在庫は、短期的原油増場の方向性を示すでしょう。
ゴールドは0.4%下落し、昨日に記録した1年ぶり安値を僅かに上回る1222.45ドルで推移しています。米ドル高の流れにより、ゴールドは軟調推移を継続しています。

主要な動き: パウエルFRB議長の発言で米ドル高、ドル円は6か月ぶり高値
昨日の議会証言では、パウエルFRB議長が米経済見通しに関して楽観的見通しを示したことにより、米ドルが上昇しました。一方で、貿易問題に関する懸念も後退しています。昨日の米ドルインデックスは0.25%上昇し、ドル/円は1月9日に記録した113.07円を若干下回る水準で推移しています。
パウエルFRB議長が金融正常化に意欲的な姿勢を示したことにより、ユーロとポンドは対米ドルで下落しました。EU離脱交渉の先行き不透明感により、昨日のポンドも対ユーロで下落しました。本日後半には、英8月利上げ観測に影響する英消費者物価指数が発表されます。
米ドル高の流れにより、カナダドル、豪ドル、及びNZドル等のコモディティ通貨が下落しました。USDCADは約3週ぶり高値1.3241カナダドルまで上昇し、AUDUSDは2週ぶり安値0.7344ドルまで下落しました。
本日これからの市場: 英及びユーロ圏消費者物価指数;パウエルFRB議長の議会証言
GMT0830に発表される英6月消費者物価指数が発表されます。本指標結果が、EU離脱交渉の先行き不透明感によって下落したポンド回復に繋がるかが注目されます。英6月消費者物価指数は、前月結果の前年比2.4%増から前年比2.6%増への改善が予想されています。一方、前月比では0.2%増への鈍化が予想されています。市場予想を上回った場合、英8月利上げ観測が上昇し、ポンドは昨日の下げ幅を回復するでしょう。反対に、市場予想を下回った場合、8月利上げ観測は後退し、ポンドが一段安となり安値を更新するでしょう。
GMT1230には、米6月住宅着工件数、及び米6月建設許可件数が発表されます。米6月住宅着工件数は、約11年ぶり高水準となった前月結果の前月比5.0%増に対して、前月比2.2%減が予想されています。
GMT1400から予定されているパウエルFRB議長の議会証言は、引き続き注目を集めるでしょう。
GMT1800に発表されるベージュブックにも注目が集まる可能性があります。

テクニカル分析: GBPUSDは1.3100ドルを割り込む;弱気相場継続
昨日のGBPUSDは1.2%下落し、3週ぶり安値1.3067ドルまで値を切り下げました。本日も下落基調が継続しています。MACDでは、赤いシグナルラインがゼロを下回って推移していることから、下落勢いの加速が示されています。RSIは弱気相場の水準で推移しているものの、買われ過ぎ水準に近付きつつあることから、相場転換の可能性も示されています。
本日発表される英消費者物価指数が強い結果となった場合、6月に停滞した水準1.3150ドル付近が直近のレジスタンスゾーンになるでしょう。一段と上昇した場合、20日平均線上の1.3193ドル、及び50日MA上の1.3224ドルが視野に入るでしょう。7月16日に記録した高値1.3291ドルは、過去数回に渡って跳ね返されていることから、より強力なレジスタンスゾーンになるでしょう。
反対に、英消費者物価指数が脆弱な結果となった場合、8月利上げ観測が後退し、今年最安値の1.3048ドルを試す展開となるでしょう。一段と下落した場合、1.30ドル割れを試す可能性もあります。