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市場の最大の関心は米中首脳会談
G20サミットが大阪で開催される中、市場の最大の関心は米中首脳会談に向けられています。土曜日のGMT0230からスタートする米中首脳会談では、少なくとも通商協議の再開、及び追加関税の先送り決定が予想されています。
通商協議の再開や追加関税の先送りが決定された場合、通商協議合意への期待にも繋がる為、市場のリスクの流れが改善するでしょう。しかしながら、世界経済見通しを大きく変えるほどの影響はなく、主要銀行による利下げ観測を若干後退させるにとどまるでしょう。
或いは、予想外に米国と中国が貿易問題に合意した場合、世界経済見通しが大きく改善し、緩和政策の必要性も低下するでしょう。
Dollar edges lower
米ドルは若干下落したものの、市場はG20サミットの結果待ちの為、本日の米ドルは安定して推移しました。米ドルインデックスは、96の水準を向けて上昇しました。昨日に1週ぶり高値108.15円まで上昇したドル/円は、本日には107.65円まで下落しました。
市場での様子見ムードにより、昨日に1400ドル台を割り込んだゴールドは、本日には1400ドル台を回復しました。
米中首脳会談の方向性は不確実となっているものの、豪ドルとNZドルは対米ドルでの上昇幅を拡大させました。米利下げ幅が豪利下げ幅とNZ利下げ幅を上回るとの観測が、最近の豪ドルとNZドルを数週間ぶり高値まで押し上げています。今週、ニュージーランド準備銀行は、政策金利の据え置きを発表したものの、今後数カ月内の追加利下げの可能性を示唆しました。一方のオーストラリア準備銀行は、前回に続き、翌週に控える次回の政策会合でも利下げに踏み切ることが予想されています。
ユーロ圏と米株価先物指数は、緩やかに上昇してのオープンを示しています。しかしながら、G20サミットでの米中貿易問題合意が期待できない為、本日のアジア株式は下落しました。昨日、クドロー米国家経済会議委員長は、トランプ大統領が米中首脳会談に前提条件を設定していないことを明らかにしました。クドロー米国家経済会議委員長の発言は、トランプ大統領が中国への追加関税見送りに暫定合意したことを明らかにした昨日のメディア報道内容と異なることになりました。
Eurozone and US inflation coming up
米国とユーロ圏の物価上昇圧力が依然として脆弱な中、本日に発表されるユーロ圏、及び米国のインフレ指標は市場の注目を集めるでしょう。GMT0900には、ユーロ圏6月消費者物価指数が発表され、GMT1230には米5月PCEコアデフレーター、米5月個人所得、及び米5月個人消費が発表されます。
米ドル安の流れにも関わらず、ECBによる緩和政策の可能性により、ユーロ/ドルは1.14ドル台越えを達成していません。
ポンドも米ドル安の流れの恩恵を受けていないようです。次期首相候補のボリス・ジョンソン氏が合意泣き離脱の可能性を支持している為、ポンド/ドルは1.27ドル台を割り込みました。早期総選挙での労働党に支持拡大のリスクも、ポンドの重しとなっているようです。
本日に発表されるその他の重要は指標は、カナダ4月GDP、及びカナダ中央銀行が四半期毎に発表するビジネス景況感指数になるでしょう。カナダ中央銀行による利下げ観測が後退する中、カナダドルは対米ドルで5か月ぶり高値まで上昇しました。