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株高継続
大規模な財政刺激策への期待により、世界市場の楽観的ムードの継続を背景に、米国債利回りは最高値を更新し、安全資産は下落しました。民主党が米議会での主導権を獲得し、上院で民主党の過半数が僅差で上回っていることから、大幅な増税のリスクを懸念することなく、財政支出拡大の時期に突入しつつあります。
財政支出拡大への期待は既に裏付けられている印象があります。バイデン氏は、就任後、1-2回の財政刺激策の実施を検討していることがメディアで報じられました。まず、バイデン政権は、1400ドルの個人給付を実施し、3兆ドル規模のインフラ政策を検討しているようです。
昨日に発表された米12月ISM非農業部門雇用者数の予想外に強い結果に加えて、財政刺激策の兆しがリフレーションのテーマに火を付けました。これにより、財政赤字拡大への懸念も反映し、市場の資金が債券から株価に流れました。原油需要への見通しが改善し、原油価格が上昇しました。WTI原油先物は、新型コロナウイルスの感染拡大による下落幅を回復しました。
上昇相場は継続する可能性?
保守派寄りの民主党員による反対の可能性もある為、議会での大規模な財政刺激策の承認は予想ほど、容易ではないでしょう。
総じて、今後は米政府とFRBが協調し、反対する党へのリスクはなくなったと市場は見なしているようです。昨年の経験から、市場は政府による大規模な財政刺激策が期待できると、ネガティブな要因ではなく、トンネルの先の光を材料視するようです。
ワクチンが効かない新型コロナウイルスの新たな変異種のような問題が新たに発生しない限り、リスクムードが大幅に後退する公算は小さいでしょう。
国債利回り上昇で、円とゴールド下落
安全資産では、世界的な国債利回り上昇により、円とゴールドが下落しました。日銀はイールドカーブコントロール政策を採用している為、日本の国債利回りは、世界的な国債利回り上昇の影響を受けません。したがって、金利の観点から、円の魅力は低下します。
同様に、ゴールドには金利が発生しません。そのため、国債利回りが上昇すると、ゴールドの魅力も低下します。ゴールドは1900ドル台を割り込みました。安産資産の需要低下や、米ドルの回復も、ゴールド安の要因となったようです。しかしながら、マイナス金利や財政赤字拡大を考慮すると、ゴールド安が継続することはないでしょう。
米雇用統計発表を控えて、米ドル回復
同様の理論で、国債利回りの上昇は米ドルを回復させました。
米ドルの次のリスクイベントは、本日に発表される非農業部門雇用者数になるでしょう。米12月非農業部門雇用者数は、11月の245万人増を大幅に下回る7.1万人増が予想されています。失業率は6.8%まで上昇する見通しです。
米12月ADP全国雇用者がマイナスとなった為、非農業部門雇用者数が予想を下回る可能性があります。米ISM非製造業PMIの雇用項目もマイナスに転じました。
株式市場にとっては、一方的な上昇リスクになるでしょう。米非農業部門雇用者数が予想外に上昇した場合、株高は継続するでしょう。反対に脆弱な結果となった場合、米政府による大規模な財政刺激策への期待により、株価が上昇するでしょう。米ドル相場に関しては、非農業部門雇用者数は本日の相場に影響するだけで、今後の相場を流れを決める要因にはならないでしょう。