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リフレーション、或いは経済成長を材料視?米ドル相場に影響
先週後半には、バイデン次期大統領が米経済回復の為に、数兆ドル規模の追加支援策の方針をを明らかにした後、新政権による大規模な財政刺激策への期待が上昇しました。この大規模な刺激策の詳細は、今週火曜日に明らかになる見通しで、今週のメインイベントになるでしょう。
世界的に市場のリスク選好の動きが強まりました。米株価は最高値を更新し、原油価格は新型コロナウイルスの感染拡大前の水準まで回復しました。財政赤字拡大、及び経済回復の見通しにより、市場の資金が債券市場から流出した為、国債利回りが上昇しました。
重要な鍵を握る米ドルも、上昇しました。通常、財政支出拡大は、通貨の下落要因となります。しかしながら、今回は米ドルは下落していません。何が原因でしょうか?
原因として考えられることは、財政支出が米経済成長を確実に促すと市場が確信していることでしょう。トランプ政権による刺激策では、大幅な経済回復は見られなかった為、実質金利は低下し、インフレ上昇の見通しに繋がったにすぎませんでした。一方、バイデン次期大統領はより大規模な支援策を約束していることから、米経済の力強い回復に市場は期待を寄せているようです。
この転換は継続の可能性?
米経済成長の見通しにより、FRBが大規模な流動性追加を縮小する可能性が再評価され、米国債利回りが上昇し、米ドルが回復しました。
したがって、今回の米国債利回り上昇の背景には、大きな相違があります。今までは、財政赤字拡大とインフレ上昇の見通しにより、米ドル安が継続していました。現在は、早い経済回復により、FRBが量的緩和政策を縮小する可能性により、米ドルの魅力が上昇し、国債利回り上昇に繋がっているようです。
今後、この流れは継続するのでしょうか?実際に、米ドル回復が継続する余地が残されています。米新政権による追加財政刺激策が米経済を回復させるなら、次に市場に影響する要因は、FRBが緩和政策の縮小を開始する時期になるでしょう。その他の主要国が緩和政策を縮小できるのは、まだずっと先になるでしょう。米ドル安が継続していたことも、米ドルが容易に上昇した要因となったようです。
先週金曜日には、クラリダFRB副議長が量的緩和の縮小を示唆しています。クラリダFRB副議長は、ワクチン供給開始により、複数の下振れリスクが解消されたものの、FRBは2021年も現行の緩和政策継続の見通しを明らかにしました。つまり、2022年前半には、量的緩和の縮小が始まる可能性が考えられます。市場がこの可能性を織り込み始めると、市場の主要な要因となるでしょう。
ゴールドと円は下落
リスクオンの流れが強まったことにより、ゴールドと円が下落しました。世界的に国債利回りが上昇すると、ゴールと円は下落する傾向があります。市場が経済回復を材料視し、資金がリスク資産に流れたことにより、特に先週金曜日のゴールドは、1850ドルをに向けて急落しました。
先週に発表された米12月雇用統計は、脆弱な結果となりました。米12月非農業部門雇用者数は、昨年4月以来初めて14万人減となりました。直近の支援策が承認される前の期間中の状況を反映した脆弱な結果の為、市場の反応は限定的でした。更に、労働市場の悪化した状況は、大規模な財政刺激策実施への圧力をバイデン政権にかけることになるでしょう。
本日には、多数のイベントは予定されていませんが、GMT1400に予定されたイングランド銀行のテンレイロ氏の発言、及びGMT1700に予定されたアトランタ連銀のボスティック総裁の発言には注目が集まるでしょう。全体的に、今後の動きを見極める為に、市場は若干慎重ムードとなるでしょう。