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米経済回復期待で、国債利回り上昇
FRBメンバーが量的緩和縮小の可能性に言及した為、昨日の比較的静かな市場では、米国債利回りは上昇し、米ドル高が継続しました。最初に言及したのは、アトランタ連銀のボスティック総裁で、FRBは現行の政策に固定される必要はなく、経済が早期に回復した場合には、政策を変更する可能性があると発言しました。
続いて、ダラス連銀のカプラン総裁も、年内に経済回復が順調に進むと、量的緩和縮小についての協議が開始できると述べました。最近、クラリダFRB副議長が全てが順調に進んだ場合、2022年前半にも量的緩和縮小の開始の可能性を示唆したばかりでした。
中央銀行の政策担当者が金融正常化について協議することは自然の流れですが、最近のFRBメンバーの一連の発言から、量的緩和縮小に向けた準備を市場に示しているようです。バイデン政権発足後、民主党は「数兆ドル」規模の追加刺激策の実施を明らかにしていることから、市場もFRBも米経済成長の見通しを織り込みつつあるようです。
経済回復への期待により、債券市場は楽観的ムードとなっています。本日、米10年債利回りは、昨年3月以来初めて、1.15%上昇しました。
株価最高値から下落―トランプ大統領騒動の影響?
昨日は、FRBメンバーの発言以外には、特に大きなニュースはありませんでした。米株式市場は、最高値から下落しました。特にハイテク関連株やソーシャルメディア株の値下がりが顕著でした。トランプ大統領のアカウントを永久に停止したツイッター社の株価は、収益への影響や規制機関からの反発への懸念により、6.4%値下がりしました。
パニック売りの動きは見られず、全体的に緩やかな下落となりました。株価急騰後、投資家による最高値付近での利益確定売りの動きが見られました。本日、米主要株価先物指数は、若干上昇してのオープンを示しています。
今週の主要イベントは、木曜日に詳細が明らかになるバイデン次期大統領による追加刺激策になるでしょう。追加刺激策が実施されると、米経済見通しは一段と改善するでしょう。例えば、メディアに報じられているように、3兆ドル規模の刺激策の場合、経済回復トレードを再燃させるでしょう。1兆ドル規模の刺激策の場合、市場は若干落胆するでしょう。
追加刺激策の規模に関する報道は、木曜日の発表前の市場を動かす要因となるでしょう。
FX市場全体のムードは、慎重姿勢となりました。米ドルや円等の安全資産は若干下落し、豪ドルやNZドル等のリスク通貨は上昇しました。
英国が世界でも主要なワクチン供給国であることが影響し、ポンドも上昇しました。英国では、より早急にワクチン接種が進むかが、ロックダウン解除、及び経済回復に繋がる為、ポンド相場を動かす要因となるでしょう。
本日には、多数のFRBメンバーの発言が予定されています。特に、GMT1430に予定されているブレイナードFRB理事の発言は注目されます。ブレイナードFRB理事も、量的緩和縮小に前向き姿勢を示した場合、米ドルは上昇するでしょう。