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再度荒い値動き
今週は、荒い値動きでのスタートとなりました。明確な理由もなく、米株式市場は急落しました。しかしながら、その後、米株式市場は下落幅を急速に回復し、高値水準で引けました。個人投資家による買戻しにより、株価下落に歯止めががかかったようです。
新型コロナウイルスの感染拡大下において、個人投資家の参加増加により、不思議な現象が引き起こされることがありますが、昨日の値動きも典型的な不思議な現象でした。株式市場の乱高下は、流動性増加による投機的バブルへの懸念を上昇させています。
米上院民主党のシューマー院内総務によりますと、バイデン大統領の経済対策案の承認は、3月中旬まで延期される模様です。したがって、トランプ前大統領の弾劾裁判後までは、経済対策案を承認しない意向のようです。しかしながら、弾劾裁判は大幅に遅れる可能性がある為、経済対策案の承認遅延は、市場にとってはネガティブな要因となるでしょう。一方で、上院の共和党員の意向により、バイデン大統領の案よりも規模が縮小する見通しです。
経済対策案が遅延と規模縮小のリスクに直面する中、市場は一段と慎重ムードとなり、米主要株価先物指数は下落してオープンする模様です。
ユーロ/ドルは、経済回復の違いを織り込む模様?
外国為替市場は静かな動きとなりました。市場のリスクオフムードにより、米ドルは若干上昇して推移しています。市場の関心は、ユーロ/ドルの値動きに向けられています。ユーロ/ドルは、最近のサポート水準となっている50日平均線の1.21ドル付近を試す展開となっています。
ファンダメンタルズ要因から判断すると、ユーロ相場の見通しは悪化しています。メルケル首相は、国内の感染拡大が制御不能となり、収束の為に、一段の規制の必要性を明らかにしています。フランスは、新たなロックダウンに踏み切る模様です。更に、ユーロ圏内のワクチン接種は、大幅に遅れています。
したがって、ロックダウンにより、ユーロ圏経済は一段の悪化が予測されます。ワクチン接種の遅延、及び大規模な支援策の欠如により、ユーロ圏は経済回復が最も遅れる地域となるでしょう。今後、米国との経済回復の差が一段と鮮明になり、ユーロ/ドルの下振れリスクも大きくなるでしょう。
今後のユーロ/ドル相場の見通しは、リスクムード次第で、明日のFOMC会合の結果、及びイタリアの政治情勢の影響を受けるでしょう。昨日、イタリアのコンテ首相が辞任を表明し、総選挙を回避する為、新内閣の組閣を目指しているようです。
ゴールドはレンジ幅内での推移
今週のゴールドは、非常に狭いレンジ幅内での取引となっています。米5年債利回りが再安値付近まで下落したにもかかわらず、ゴールドが上昇していないことは注目に値します。
おそらく、最近の米ドルの回復がゴールドの上値を重くしているようです。現在の所、50日平均線の1857ドル越え、或いは200日平均線の1846ドルの割り込みの可能性が考えられます。
ゴールドの回復は、4月から6月にかけて、インフレ上昇にもかかわらず、FRBが量的緩和縮小に消極的な時期に期待できるでしょう。しかしながら、量的緩和縮小の協議が開始すると、ゴールドの長期的見通しは下落相場となるでしょう。
本日の市場の関心は、マイクロソフト、3M、ジョンソンエンドジョンソン等の四半期決算結果となるでしょう。