デイリーマーケットコメント–追加刺激策への楽観的観測で、世界市場が上昇

投稿日: 2021年2月9日19時07分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • 追加経済対策への期待とワクチンニュースで、株価は最高値更新
  • 国債利回りの上昇にもかかわらず、米ドルの下落継続
  • 英国はワクチン接種率でリード、ポンド上昇
  • インフレ上昇見通しにより、ゴールド上昇

株高の流れ継続

株式市場は、乱高下となりました。昨日の米株式市場は、追加経済対策への期待とワクチンニュースにより、最高値を更新しました。

バイデン大統領は、超党派の合意ではなく、財政調整措置で追加経済対策の承認を進める方針の為、市場では1兆9000億ドル規模が維持される公算が大きいと見なしているようです。更に、新たな研究結果では、アストラゼネカのワクチンとは異なり、ファイザーのワクチンは南アフリカの変異種にも有効性であることが明らかになりました。

オールドエコノミー株の回復、及び巣ごもり時期に需要が増加するアマゾン、フェイスブック、及びアップルの株価下落も、米経済見通しの明るい兆しを示しています。

大局的な流れとして、昨年より、追加経済対策への期待が株価を上昇させる主要因となっています。低金利政策の継続、及び異例の財政刺激策により、主要なリスクが材料視されていないようです。現行のワクチンが効かない変異種が出現したり、インフレ急騰によりFRBが流動性の増加を停止しない限り、現在の市場の流れは継続するでしょう。

リスクオンの流れにより、米ドル下落

外国為替市場は、米ドルの下落により、他の通貨上昇する典型的な動きが見られました。先週、安産資産からの分離の兆しを見せ、米経済のファンダメンタルズ要因に沿った動きを見せました。しかしながら、今週の米ドルは、再び安全資産のような動きを見せています。

昨日、国債利回りは若干下落したものの、今年の高水準付近での推移しています。金利差は米ドルの魅力増加に繋がりますが、インフレ上昇の見通しにより、国債利回りは低水準付近で推移しています。

現在の市場の動きの背景には、FRBによるインフレの上振れを許容方針があります。預金残高増加による今後の消費増加、コモディティ価格の上昇、サプライチェーンの混乱にもかかわらず、FRBが現行の政策を維持する見通しの為、インフレは上昇するでしょう。

ポンド上昇、ゴールド回復

米ドル安の恩恵を受けた通貨は、ポンドでした。ポンドは、対米ドルで3年ぶり高値まで上昇しました。G10通貨の国の中で、英国がワクチン接種率をリードしていることにより、ポンドを押し上げました。イングランド銀行による利下げ可能性は後退し、英国のEU離脱によるリスクも後退し、ポンドを取り巻く環境が改善しています。

米ドル安により、ゴールドも上昇しました。ゴールドは先週の下落から回復し、3日連続で上昇しています。インフレ上昇の見通しが強まる中、FRBはインフレ上昇を許容する方針の為、国債利回りが低水準で抑えられ、ゴールド上昇に最適の環境となっています。インフレ上昇の見通しが一段と強まり、量的緩和縮小が協議され始め、ゴールドが下落に転じるまでに、ゴールドが最後の上昇を試みる可能性もあります。

インフレ上昇により、ニュージーランド準備銀行が追加利下げの可能性を否定した為、NZドルが上昇しました。テスラがビットコインを大量購入し、ビットコインでの支払いを受け入れる方針を明らかにした為、ビットコインは最高値を更新しました。