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市場の流れは、引き続きリスクオン
市場の動きに影響するニュースもなく、昨日の世界市場は静かな動きとなりました。追加経済対策への期待による楽観的ムードにより、市場ではリスクオンの流れが継続しています。市場の大半の見方は、民主党は超党派の合意なしに、米議会での承認を得て、現行案の規模を維持する見通しです。ワクチンのポジティブな展開、及び流動性増加も、リスクオンの流れを加速させています。
株高は一服したものの、高値を維持して推移しています。S&P 500、及びナスダック指数の先物指数が約0.5%上昇してのオープンを示している為、株価上昇が再開するでしょう。
外国為替市場では、楽観的ムードにより、安全資産の米ドルが下落し、その他の殆どの通貨が上昇しました。今回の動きは、最近の米ドル上昇の調整の動きなのか、米ドル安再開の動きなのかが注目されるでしょう。
ポジティブな面では、米経済のファンダメンタルズ要因に堅調性が見られることです。最近の米労働市場の回復に鈍化が見られましたが、米経済はユーロ圏よりもはるかに力強く回復しています。米政府やFRBの刺激策は、今後の経済回復スピードを加速させるでしょう。経済の力強い回復は、米ドルの下落に繋がる可能性があり、FRBは金融政策の正常化には依然として言及しないでしょう。
予想外にインフレ上昇が加速する可能性?
本日に発表される米1月消費者物価指数は、今後の見通しを一段と鮮明にするでしょう。米1月消費者物価指数は、前月結果の前年同月比1.4%増から前年同月比1.5%増への上昇が予想されています。コア指数は、前月結果の前年同月比1.6%増から前年同月比1.5%増に低下する模様です。
最近発表されたPMI指数の結果から判断しますと、今後の見通しを取り巻くリスクは上向き傾向になるでしょう。米ISM製造業PMIでは、原材料や他の材料価格を示す指数が約10年ぶり高水準となりました。米マークイットPMIでは、今後、企業がコスト上昇を価格に反映する見通しが浮き彫りとなりました。
市場も、今後インフレが上昇する見方を強めています。米議会で大規模な経済対策案が承認される見通しにより、経済のオーバーヒートも予測され、市場のインフレ予想も上昇しています。エネルギー価格の上昇、及びサプライチェーンの混乱も、物価上昇圧力を強める要因となるでしょう。
1兆9000億ドルの追加経済対策の承認前にインフレが上昇すると、FRBによる量的緩和縮小の開始への観測が高まるでしょう。この場合、米ドルの回復、及び株価の緩やかな値下がりに繋がる可能性がございます。
GMT1900には、パウエルFRB議長の発言が予定されています。パウエル議長は、インフレ上昇は一時的な現象の為、上振れを許容する方針を維持しています。したがって、パウエル議長の発言は、市場での量的緩和縮小の観測上昇を鎮めるでしょう。
ポンド高継続、原油価格一段高
米ドル安の流れにより、ポンド高が継続しています。ポンドは、対米ドルで2018年前半以来の高値まで上昇しました。英国は依然として景気後退に直面していますが、ワクチン接種率上昇により、経済回復の見通しが強まっています。
市場の楽観的ムードも、ポンド上昇の要因となっています。英国の慢性的な双子の赤字が海外から資金流入を必要とし、リスクオンの流れに繋がっているようです。GMT1800には、イングランド銀行のベイリー総裁が発言予定です。
コモディティに関しては、在庫減少、及び今後の需要増加見通しにより、原油価格が上昇幅を拡大させています。最近の米ドルの下落も、原油価格上昇の追い風となったようです。