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ワクチンへの楽観的ムードで、リスクオンの流れ
世界的にワクチン接種が進む中、本日の市場では、リスクオンの流れが強まりました。ワクチン接種により、世界経済はパンデミックの危機より脱出できるとの見方が市場で広がっています。政府や中央銀行による支援策の実施見通しにより、リスクオンの流れは強めり、リスク資産の需要が増加しました。
円は広範に売られて、対主要通貨で4日連続の下落となりました。ドル/円は、4か月ぶり高値105. 76円目前まで迫っています。ユーロ/円は、2年ぶり高値となる128円台越えを達成しました。豪ドルとNZドルも2年ぶり高値に接近しています。
楽観的ムードの広がりにより、米ドルは下落基調となっていますが、大幅な下落には繋がっていません。米ドルインデックスは、99.25付近がサポートラインとなっており、今週はサポートライン付近での上昇と下落を繰り返しています。
リスクオンの流れにより、スイスフランの需要も低下し、対主要通貨で強弱混合の動きとなっています。
日経平均株価は最高値更新、ロンドン株式市場も上昇
株式市場でも、リスクオンの流れとなっています。アジア株式市場の終値は、大幅に上昇しました。米主要株価先物指数の動きは、祝日明けの米株式市場での最高値更新の見通しを示しています。
円安の流れにより、輸出の依存度が高い日経平均株価を急騰させ、本日の終値は30年ぶり高値となりました。中国市場は、旧正月により引き続き休場となっていますが、祝日明けの香港市場は、大幅に値上がりしました。
ロンドンの株式市場は、昨日に2.5%上昇後、本日も高値で推移する模様です。英政府が2月中旬までの1500万人へのワクチン接種の目標を達成したことにより、今週、イギリスの株価が回復しています。来週には、ジョンソン首相がロックダウンの段階的な解除計画を明らかにする模様です。これにより、数か月内の経済の完全な再開への道筋が示されるでしょう。
一方、ユーロ圏の株式市場は、慎重ムードにより、大幅な上昇は見られません。
ユーロ圏内では、ワクチン接種の遅延により、経済回復見通しは鈍化したままです。ワクチン接種スピードが加速し、ロックダウンの解除が十分に進むまでは、ユーロ圏の株価が大きく上昇することはないでしょう。
米国債利回り上昇で米ドルは底堅く推移、原油価格の値下がりでカナダドル下落
ユーロ圏株価の上値を重くし、米株価の上昇を今後妨げるリスクとして、国債利回りの上昇が注目されます。ユーロ圏経済の見通しの鈍化にもかかわらず、今年の国債利回りは上昇を継続しています。昨日、独10年債利回りは、5か月半ぶり高水準まで上昇しました。
本日、米10年債利回りは、2020年3月以来初めて1.25%まで上昇し、リスクオンムードの中、米ドルを底支えする要因となっています。
ユーロとポンドは、対米ドルで若干の上昇に留まりました。ユーロ/ドルは1.2150ドル付近まで上昇し、ポンド/ドルは昨日に記録した約3年ぶり高値1.3951ドルから若干下落しました。
オーストラリア準備銀行が公表した議事録では、超緩和政策の維持の重要性が明らかとなり、豪ドルは若干下落しました。原油価格の下落により、カナダドルも前半の下げ幅を失いました。今週、WTI原油先物とブレント原油先物は、1年以上ぶり高値まで上昇しました。
一方で、オークランドのロックダウン解除見通しにより、NZドルは最も堅調推移した通貨となりました。NZドルは、対米ドルで0.5%値上がりした0.7762ドルで取引されていました。