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国際的な利回り上昇で、株価下落
今週半ばに上昇が一服した国債利回りは、再び上昇し始めました。大規模な国債発行、及び新型コロナウイルス対策への貸付枠の拡大見通しにより、レフレーショントレードの流れが強まり、国債が売られました。米国債利回りは、水曜日に記録した高水準に向けて回復しています。10年債利回りは1.30%を超え、30年債利回りも2.10%を超えました。
欧州の10年債利回りも数か月ぶりの高水準まで上昇しました。日10年債利回りも上昇し、通常は日銀が介入する水準の0.1%を超えました。
国債利回りの上昇は、まだFRBや他の中央銀行の懸念材料にはなっていませんが、株式市場のムードに影響しています。今週までは、株式市場はレフレーショントレードによって、上昇を継続してきました。しかしながら、現在は、株高が一服していることから、市場での貸付枠拡大への懸念が浮き彫りになっています。
株価の過大評価への懸念で、米株式市場下落
国債利回りの上昇に伴い、金融引き締めが起こると、流動性増加によって上昇した株式の魅力が低下する為、米国では、株価の過大評価が主な懸念材料となっています。昨日の議論では、イエレン財務長官も、「非常に注意が必要な部門」があると言及しています。
昨日の米株式市場の下落にもかかわらず、市場にはパニックの動きは見られず、VIX指数が若干上昇したに過ぎませんでした。欧州市場開始時のS&P 500とナスダックの先物指数が、横ばい推移となっていることから、S&P 500とナスダックは今週を下落して終える模様です。アジアと欧州の株式市場は、強弱混合の動きとなりました。
ゴールドと米ドルは下落
安全資産の国債の利回りが上昇すると、利回りがないゴールドの魅力が低下する為、ゴールドも下落しました。昨夜、ゴールドは7か月半ぶり安値1759.29ドルまで急落したものの、その後に米ドル安が加速した為、若干回復しました。
米週次新規失業保険申請件数が予想外に4週ぶりの高水準となり、労働市場回復に新たな疑問が浮上し、米ドルが下落しました。労働市場の脆弱な状況から、雇用増加に繋がるほど景気回復の見通しは強まっておらず、政府の支援によって消費が押し上げられているに過ぎないことが浮き彫りになりました。
これにより、FRBが景気回復により慎重姿勢となる公算が大きくなり、米ドルが下落しました。本日の米ドルは、対主要通貨で0.35%値下がりしました。
豪ドル急騰、ポンド/ドルは1.40ドル台を試す展開
全面的な米ドル安の流れは、他の通貨を上昇させました。豪ドルの上昇は顕著で、対米ドルで0.78ドル台を超えました。豪10年債利回りの上昇も、豪ドル高の追い風となりました。NZドルも対米ドルでレジスタンスラインの0.7250ドルを超え、ユーロも0.4%上昇しました。
上昇の勢いが失速した通貨は、ポンドとカナダドルでした。英小売売上高の脆弱な結果でポンドの上値が重くなり、原油価格下落がカナダドルを下落させました。しかしながら、ワクチンへの楽観的観測、及びPMI指数の改善見通しにより、ポンド/ドルは34か月ぶりに1.40ドル台を超えました。