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債券市場の混乱が他市場に波及
静かなスタートとなった本日の市場は、債券市場の混乱がその他の市場にも波及することになりました。債券市場では、国債を売り動きが加速し、国債利回りが急騰しました。これにより、株式保有のコスト上昇により、株価は下落しました。
S&P 500は約2.5%上昇し、ナスダック指数は3.5%下落しました。米主要株価先物指数は、下落してのオープンを示しています。債券取引でのマージンコールをカバーする為、保有株式の一部を売却した投資家もいるようです。
なぜ債券市場は突然荒い値動きとなったのでしょうか?急速な売りの明確な要因はありません。しかしながら、可能性として、複数の要因が考えられます。短期的な要因として、昨日の米7年債入札の不調な結果により、売りが強まり、利回りが急上昇する場面がありました。
大局的な流れとしては、市場は利上げ時期が早まる可能性を織り込むでしょう。国債利回りの上昇は、強い経済、及び財政赤字増大を反映しています。その一方で、FRBが量的緩和縮小に早期に着手する可能性も強め、市場全体に影響するでしょう。
市場の自動調整の動き?
債券市場の混乱は制御不能ではないとの楽観的観測を裏付ける要因が複数あります。まず最初の要因はFRBです。昨日、複数のFRBメンバーは、債券市場の状況を一時的な事象として、静観する姿勢を示しました。
しかしながら、国債利回りが数か月かけて上昇するのと、数日間で上昇するのとでは、状況は異なり、金融安定のリスクになります。より重要なことは、インフレ上昇観測が下落する中、実質金利が上昇している為、今後FRBが注視する要因となるでしょう。
更、市場での自動調整の動きもあるでしょう。国債利回りの上昇が継続し、その結果として株価が下落すると、安定を求める投資家が債券を再び購入し始め、国債利回りが低下し、市場も落ち着きを取り戻すでしょう。すなわち、FRBが予想よりも早くに動き始めるか、市場の自動調整の動きにより、債券市場が落ち着きを取り戻すでしょう。
株価下落の中、ナスダック指数は大幅に下落し、S&P 500は底堅く推移していることは注目に値します。国債利回り上昇を考慮すると、市場にとってポジティブな要因になるでしょう。
米ドル回復、ゴールド下落
債券市場の動きは、外国為替市場にも影響しました。リスクオフの流れが強まり、米ドルが再度上昇しました。米ドルは、最近急騰していたポンドやコモディティ通貨に対して、特に上昇幅を拡大させました。
国債利回り上昇により、ゴールドも下落しました。利回り上昇と米ドル上昇は、利回りが発生せず、米ドルで取引されるゴールドにとっては、下落要因になります。インフレ上昇のヘッジとしてゴールドを購入する選択肢もありますが、市場はまだゴールドをヘッジとして見なしていないようです。1760台を割り込んだ場合、ゴールド下落が加速する可能性もあります。
本日は、米コアPCEコアデフレーターに市場の最大の注目が集まるでしょう。インフレの予想外の上昇は、現在の市場が最も望んでいないことでしょう。