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パウエル議長のハト派的発言で、債券利回りは上昇再開
昨日、市場の期待にもかかわらず、パウエルFRB議長は債券市場への対応に言及しませんでした。ウォールストリートジャーナル主催のイベントの講演において、パウエル議長は目標に向けて「実質的な前進が十分に見られるまで」は緩和政策は継続し、それは「暫くの間」時間がかかるとの見方を改めて表明しました。
パウエル議長はインフレにはより明確な方針を示し、2%を大幅に超えるインフレが継続する公算は小さく、経済が完全に回復するまで現行政策の継続方針を明らかにしました。1兆9000億ドルの追加経済対策案の上院での可決見通し、米国内でのワクチン接種スピードの加速、及び物価上昇圧力の強まりにより、市場では緩和製策解除の時期の前倒し観測が広がっています。
パウエル議長は、最近の債券利回りの急上昇について、「市場の無秩序な状況や金融環境の持続的なタイト化」が見られれば懸念するだろうと述べたに留まりました。パウエル議長の発言は債券市場の混乱の沈静化には繋がらず、米10年債利回りは再度1.50%を超えました。米5年債利回りも0.80%越え目前まで上昇しています。
ナスダック指数は大幅な下落、先物指数も再度下落
予想通り、債券利回りの再度上昇は、米株価下落に繋がりました。ハイテク銘柄の多いナスダック指数は、2.1%値下がりしました。次いで大きな下げ幅となったS&P 500は、1.3%値下がりました。欧州市場開始時のEミニ先物指数は0.3%下落して取引されていることから、バリュエーションへの懸念が株価の上値が重くしていることが浮き彫りになりました。
昨日の下落後、ナスダック指数は2月に記録した14,000台を上回る最高値の水準から10%も下落した水準で推移しています。国債利回りの急上昇は、企業の貸付コストを上昇させました。今後、ワクチンによる経済再開見通しによって、ハイテク銘柄から伝統銘柄への資金移動のスピードが加速するでしょう。
国債利回りの上昇は、依然として高値を維持するハイテク銘柄にとって、ネガティブな要因となるでしょう。
米ドル上昇、円下落
国債利回りの上昇は、米ドルにとっては上昇要因でした。本日の米ドルインデックスは3か月ぶり高水準まで上昇しました。米ドルインデックス上昇の主要因は、ドル円の上昇でした。108.50円台越えを達成したドル円は、109円に向けて上昇しています。ドル円は今年に入って5%以上上昇しました。
債券市場と株価市場が大きな動きとなる中、日国債と他国の国債利回りの乖離により、円は下落基調を継続しています。
日銀の政策により、日10年債利回りは0%付近で抑えられています。0%から0.20%以上動くと、日銀は介入しますが、本日は、黒田総裁の発言により、介入の必要はありませんでした。黒田総裁が長期金利の変動幅の拡大は検討していないと述べ、日10年債利回りは急落しました。
パウエル議長の発言を受けて、米ドルは円だけでなく、他通貨に対しても上昇しました。ユーロ/ドルは1.20ドル台を割り込み、ポンド/ドルも1.3850ドル割れ、豪ドル/ドルも0.7700ドル割れとなりました。
本日の米ドルのリスク材料は、GMT13:30の米雇用統計発表になるでしょう。
OPEC+プラスの決定で原油価格上昇
コモディティ市場では、米ドルと債券利回りの上昇により、ゴールドは1700ドル台を割り込み、約9か月ぶり安値まで下落しました。OPEC加盟国とロシアが減産期間の1か月延長に合意した為、原油価格は上昇しました。
市場では日量50万バレルの増産が予測されていた為、OPECプラスの決定はサプライズとなりました。次回の会合での増産が示唆されなかっただけでなく、サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を4月以降も延長する可能性も示しました。
WTI原油先物とブレント原油先物は、約2%上昇し、2020年1月以来の高値水準まで上昇しました。