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FRB vs 市場
FOMC議事録では目新しい材料はなかったものの、米経済への楽観的見通しが明確に示されました。FOMCメンバーは複数の下振れリスクに言及する一方で、大規模な財政刺激策、及び迅速なワクチン接種による効果を強調しました。
議事録からは、状況が急速に改善し、サプライチェーンの混乱、コモディティ価格の急騰、及び資金流入により、インフレのオバーシュートに近づきつつあることを明らかになりました。しかしながら、FRBは利上げには慎重姿勢を示しています。FRBは、インフレ上昇は一時的な現象に過ぎず、長期的にはインフレが落ち着くと見なしているようです。
グローバリゼーション、テクノロジーの進歩、高齢化、及び労働者不足による賃金交渉により、長期的にはインフレは下落傾向にあります。しかしながら、市場は長期的な見通しを織り込んでいません。市場は、インフレ見通しは、FRBの予想よりも複雑になる可能性があると見なしているようです。現在、空前規模の財政刺激策が実施され、初めて国民にも現金が給付され、グローバリゼーションのスピードも低下しています。
FRBは2024年までの金利の据え置きを示唆し、市場は2024年までに2回以上の利上げを予測しており、FRBと市場の見解には乖離があります。現時点では、市場の見解は正しいようです。米経済指標の強い結果により、夏、或いは秋には、FRBは方向転換を余儀なくされる可能性があります。
米ドル安定推移、株価は一段高
FOMC議事録により、米ドルが若干回復しました。FRBは利上げについて示唆していない一方で、市場の利上げ観測上昇に懸念も示していません。
米ドルの動きで重要なことは、「良いニュース」がどれくらい織り込み済みかということでしょう。米ドルの売りポジションの比率が依然として高いことを考慮すると、今後の状況を十分に見極める必要があるでしょう。
英国でのワクチンに関する新たなニュースが、ポンド上昇スピードの失速に繋がりました。英当局は、30歳未満には、アストラゼネカ製ワクチンではなく、ファイザー製、或いはモデルナ性ワクチンを接種する方針を公表しました。アストラゼネカ製のワクチンが英国内のワクチン接種の大部分を占めている為、英国のワクチン接種ペース鈍化への懸念に繋がりました。
米国では株高が継続し、本日には、S&P 500の先物指数は最高値更新の動きを見せています。過去数週間でFRBの利上げ方針が再度織り込まれたことを考慮すると、株価上昇は目を見張るものがあります。
全体的に株式市場の見通しは明るいでしょう。S&P 500は、4130付近がテクニカル上のレジスタンスラインになり、現在はその1%下回る水準で推移しています。
パウエル議長の発言とECB議事録に注目
本日は、パウエル議長の発言に市場の最大の関心が集まるでしょう。GMT15:00とGMT18:00には、セントルイス連銀のバラード総裁とミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が発言予定です。
GMT11:30には、ECBが議事録を発表します。通常、ユーロはECBの議事録には反応しませんが、今回は量的緩和拡大について決定される為、通常よりも注目を集めるでしょう。