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米ドルの下落は一時的な調整の動き、或いは相場転換の可能性?
本日の外国為替市場では、米ドルが複数のチャート上での重要なサポートラインを下抜けました。ユーロ/ドルは1.20ドル台を上抜け、ドル/円は、108.40円のサポートラインを割り込みました。主要な通貨ペアが同様の動きを見せ、サポートラインを突き抜けた場合、市場のトレンドにより大きな影響を及ぼすでしょう。
根本的に、最近のユーロ/ドルの回復には、FRBの利上げ時期や欧州内でのワクチン接種スピードの加速が影響しているようです。FRBは、インフレの上振れは一時的な現象にすぎない為、早期利上げは実施しない方針を明らかにしています。最近の米ドルは安全資産の動きも見せる為、株式市場の楽観的なムードもユーロ/ドルの上昇要因となりました。
現在の所、ユーロ/ドルは1.20ドル台を上抜け、テクニカル上ではより中立的な状況になりました。ユーロ/ドルの次のレジスタンスラインは、1.2020ドルとなり、一時的な調整の動きとなるのか、相場転換となるのかに注目が集まります。大局的な流れとして、力強い上昇の可能性は高くはないようです。欧州圏内でのワクチン接種スピードの改善のニュースは、既に市場に織り込まれています。一方で、米国の大規模な財政刺激策により、今後も米経済指標の強い結果は継続し、或いは一段と強い結果となる可能性もあります。
株高の流れ継続
通貨市場とは対照的に、株式市場は経済回復の見通しにより自信を持っているようです。先週金曜日の米株式市場は、最高値を更新しました。米国の異例の規模の刺激策により、短期的なリスクは後退し、当面の間、利上げの予定はありません。
中国政府当局が、国有企業のデフォルト増加への懸念の払拭に努めた為、中国株式市場も上昇しました。
全体的な流れとして、株高の流れは継続する見通しです。大規模な財政刺激策、政策金利据置方針、及びワクチン接種スピードの加速等の株高要因が揃っています。リスクとして考えれるのは、過度のインフレによるFRBの政策変更、新たな変異株の出現、ウクライナや台湾での地政学リスクの上昇でしょう。
ゴールド上昇、カナダ政府の予算発表に注目
コモディティ市場では、ゴールドが回復しました。米ドルと国債利回りの低下を背景に、ゴールドは1765ドル越えを達成し、ダブルボトムが形成されました。日米関係が悪化する中、中国政府が国内銀行にゴールドの保有量の増加を促したことも報じられています。
本日の主要イベントは、GMT20:00頃に予定されているカナダ政府の予算発表でしょう。デジタル税や、過熱する住宅市場に対応する為の非居住者への不動産税も盛り込まれる予定が報じられています。
本日は、コカ・コーラやIBMの決算が発表され、四半期決算にも市場の注目が集まるでしょう。今週には、カナダ中央銀行やECBの政策会合が予定されています。