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カナダ中銀は量的緩和縮小に着手の見通し
本日、カナダ中央銀行が緊急資金購入プログラムの規模を縮小する最初の中央銀行となるようです。国内のワクチン接種は迅速に進み、経済は当初の予定よりも回復しています。最近の雇用統計、及びカナダ中央銀行のビジネス景況感でも明るい見通しが明らかになりました。
更に、原油価格の大幅な上昇、住宅市場のブーム、及び米国の財政刺激策によるカナダへの好影響も追い風となっています。唯一の懸念材料は、感染の再拡大によって、一部の地域で再度ロックダウンが実施されたことです。ワクチン接種が進んでいる為、ロックダウンは一時的な後退となる見通しです。
本日に公表される見通しの流動性削減の背景には、カナダ中央銀行による量的緩和の規模が大きく、実施時期も早すぎたことがあるようです。現在、カナダ中央銀行は、約40%のカナダ国債を保有しています。マックレム総裁は、保有量が50%を超えた場合、市場の機能を影響を及ぼす可能性に注意を促しています。そのため、カナダ中央銀行は、歯止めをかける必要があるようです。
市場の反応は、量的緩和の縮小規模次第となるでしょう。現在、カナダ中央銀行は、国債の買い入れ枠を現行の週40億カナダドルから週30億カナダドルまで縮小する可能性があります。
量的緩和の縮小は、カナダドルにとってポジティブな要因となります。しかしながら、カナダ中央銀行は、過度の金融引き締めによって、楽観的すぎる姿勢は見せないようにするでしょう。カナダ中央銀行が量的緩和縮小決定で慎重な姿勢を維持し、カナダドルが下落しても、全体的な見通しは明るいでしょう。
米ドル復活、株価上昇の勢い失速
市場全体の流れでは、リスクオフが回復しました。米株式市場は、最高値付近での推移を継続しているものの、株価上昇勢いは失速しました。新興国での感染の再拡大、或いは、クリミア半島を巡る米ロ情勢の緊迫化の影響が考えられます。
しかしながら、長い間、感染者数や地政学リスクによる株価への影響は見られていません。したがって、四半期決算発表が始まる中、予想を下回る決算結果による調整の動きを考慮し、投資家がより慎重姿勢となった可能性があります。
外国為替市場では、リスクオフの流れにより、米ドルが回復しました。今回の動きでも、米経済の急速な回復見通しにより、米ドルはリスクオフでもリスクオンでも需要があることが鮮明となりました。
世界的な利回り低下により、日国債利回りとの差が縮小し、円も回復しました。しかしながら、東京と大阪での緊急事態宣言の発令予定により、日経平均株価は2%下落しました。
原油相場は複数のマイナス要因で下落、ゴールド上昇
コモディティ市場では、リスクオフの流れにより、原油価格が下落しました。新興国での感染の再拡大、及び米国とイランの核協議の進展の兆しも影響したようです。米国がイランへの制裁を解除する可能性が浮上すると、原油相場に大きく影響するでしょう。
最後に、国債利回りの低下により、ゴールドが上昇し、1765ドル付近で新たなサポートラインが形成されています。最近、インフレ上昇の兆しも一段と鮮明になりつつあります。米P&Gは、コスト上昇により、一部製品の値上げを公表しました。