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テーパリング協議開始の示唆への市場の反応は限定的
最近、複数のFRBメンバーがテーパリング協議開始の可能性を示唆しましたが、世界市場は依然として材料視していないようです。主要株価指数は、高値付近での推移を継続し、米ドルは上値の重い展開となっています。国債利回りはレンジ幅内での推移を継続し、ゴールドは一段と上昇しています。
市場は、テーパリング開始の可能性を織り込んでいません。或いは、その他の要因がテーパリングのインパクト軽減に繋がることに期待しているかもしれません。バイデン政権は、2022会計年度の予算教書を公表し、6兆ドルを米議会に求めました。これにより、財政刺激策の規模拡大も継続するでしょう。
更に、市場の冷静な反応から、国債を購入するのはFRBだけでなないことを市場が認識しているようです。主要なマーケットストラテジストは、今年後半のテーパリングと共に、ウェルファーゴの資産拡大禁止の解除も実施されると予想しています。
2018年より、ウェルファーゴはバランスシートの拡大をFRBによって禁じられています。禁止が解除されると、債券市場には長期国債の大規模な買い手が参加することになり、FRBが購入しない需要を吸収するだけでなく、量的緩和の出口戦略もスムーズになるでしょう。金融政策と金融規制が相互作用するのでしょうか?
今週はイベントが多数控える中、静かなムードでのスタート
本日の市場は、米国と英国が祝日による休場の為、静かなスタートとなりました。しかしながら、市場の流動性が低下している為、注意が必要です。大きなニュースがあった場合、市場の反応が通常よりも大きくなる可能性があります。
本日からスタートするOPECプラスの会合は、注視されるでしょう。エネルギー相が参加する公式な会合は明日にになりますが、公式会合でのムードを把握する為、市場の関心を集めるでしょう。
OPECでは、政策の大きな変更は予想されていません。需要の見通し改善を受けて、原油産出の緩やかな拡大に留めるようです。当然ながら、焦点は、経済制裁の解除を米国と協議しているイランになります。イランが産出を再開した場合、原油相場に大きな影響が出ますが、数か月先までは実現しない模様です。
豪中銀は現行政策維持の模様
明日、オーストラリア準備銀行の金融政策が発表されます。先週のニュージーランド準備銀行の政策会合とは対照的に、オーストラリア準備銀行は現行政策を据え置く模様です。複数のメンバーは、主要な変更は7月まで持ち越される見通しを示唆しています。
豪経済は堅調推移しているものの、コロナ危機の中、オーストラリア準備銀行は楽観的になり過ぎないように、慎重姿勢を維持しています。最近、メルボルンの一部の地域でロックダウンが実施されたことと、ワクチン普及の遅延も考慮すると、オーストラリア準備銀行の慎重姿勢は継続するでしょう。豪ドル相場は、世界市場のリスクムードと、コモディティ価格に影響されるでしょう。
本日には、独5月消費者物価指数が発表される為、ユーロ相場にも市場の注目が集まるでしょう。今週は、米PMI指数、及び米雇用統計が発表されます。