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テーパリング協議開始は時期尚早
本日、市場の最大の関心は、GMT18:00に終了するFOMC政策会合に向けられます。政策変更は予想されていない為、テーパリング協議開始の示唆、及び最新のドットプロットが注目を集めるでしょう。
米経済回復が加速する中、インフレは上昇し、消費はパンデミック前の水準を大きく上回りました。しかしながら、問題は労働市場です。一部の業種では、雇用者数がパンデミック前の水準から700万人程下回っています。したがって、インフレ上昇は後退し、FRBはテーパリングに消極的になる可能性も懸念されます。
上記のことを考慮すると、今回の政策会合でテーパリング協議が開始される公算は小さいでしょう。パウエル議長は、今秋の実質的な政策変更に市場が備える為、テーパリング協議開始時期が近いことを示唆する可能性があります。市場は、最新のドットプロットにも注目するでしょう。経済が予想以上に回復していることから、最新のドットプロットは2023年の利上げへの前倒しを示す可能性があります。
通常、利上げ時期の前倒しは、米ドル高の要因となります。しかしながら、市場は2023年の2回の利上げを既に織り込み済みの為、反応は限定的となるでしょう。総じて、今回の政策会合では市場を動かす材料は予想されません。インフレ見通し、及び国債利回りは安定推移、或いは下落傾向となっています。8月後半のテーパリング協議開始が予測されている中、現在の市場が混乱する公算は小さいでしょう。したがって、米ドルが上昇するのは、テーパリング協議開始時期となるでしょう。
米小売売上高の脆弱な結果で米株価下落
昨日の米株式市場は、荒い値動きとなりました。ハイテク株、及び成長株が下落し、今週前半の下げ幅を失いました。米5月小売売上高の脆弱な結果が株価下落に繋がったようです。
米4月小売売上高は上方修正され、全体的な消費はパンデミック前の水準を上回っています。したがって、大きく懸念する必要はない模様です。本日のFOMC政策会合の見解が予想外にタカ派寄りになった場合に備えて、市場がヘッジの動きをしたことも、株安の一因となったようです。
本年度の主要なリスクはテーパリングですが、株式市場の大きな打撃にはならないでしょう。株式市場が大きく反応するのは、FRBが流動性の供給を停止した時です。しかしながら、2015年から2019年の時期のように、流動性供給が停止しても、株高が継続する場合もあります。
結局の所、株式に代わる投資先はありません。債券市場ではリターンは期待できず、コモディティ市場の希望は小さすぎ、仮想通貨市場の規模は一段と小さく、リスクも大きいでしょう。
原油価格上昇、カナダ消費者物価指数に注目
コモディティ市場では、原油価格が荒い値動きとなりました。昨日、米石油協会が発表した米原油在庫に大幅な低下が見られ、原油価格は最高値を更新しました。需要回復により、在庫が急速に減少するとの期待が上昇しました。
米国とイランの核協議も、原油価格上昇の一因となりました。交渉担当者は、合意締結間近との見解を維持しています。金曜日にはイランの大統領選挙も控えている為、市場は合意締結を織り込み始めたようです。合意の公算は大きいようですが、直ぐには締結されないでしょう。
最近のカナダドルは、原油価格の上昇に殆ど反応していないことは注目に値します。ファンダメンタルズ要因に変化は見られません。したがって、本年度で最も堅調推移しているカナダドルには、楽観的観測が十分に織り込まれているようです。本日に発表されるカナダ5月消費者物価指数には、市場の関心が集まるでしょう。