デイリーマーケットコメント–後半に重要イベント控える今週の世界市場は静かなスタート

投稿日: 2021年6月28日18時46分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • 殆どの通貨ペアはレンジ幅内での取引、株価は最高値更新
  • 英保健相の辞任で、ポンドは若干上昇してのスタート
  • 今週後半は、OPEC会合、及び米雇用統計に注目

米株式市場は一段と下落の模様、一方の通貨市場は静かな動き

本日は、ニュースも少なく、世界市場は比較的静かな動きとなっており、今週後半の重要イベントに備えているようです。米ドルはレンジ幅内でのお取引となっています。流動性供給の停止に向けた緩やかな動きは、株式市場の楽観的ムードにより、市場に大きな影響を及ぼしていません。

先週金曜日、米インフレ指標の若干脆弱な結果を受けて、FRBによる早急な金融引き締めの懸念が緩和し、米株価は最高値を更新しました。週末中に、バイデン大統領は、「人的インフラ」への投資法案が単独に可決されない場合の署名拒否を示唆する意図はなかったと釈明したことも、ポジティブムードの追い風となりました。

株式市場にとってポジティブ要因が揃っている為、5か月連続の株高で今月も終える模様です。FRBの最近のタカ派寄り見解も、株価下落には繋がりませんでした。今後数年間における数回の利上げは、株式市場の流れは変えないと市場は判断しているようです。

英保健相の辞任、シドニーは再度ロックダウン

本日、動きを見せている唯一の通貨は、英保健相の辞任の影響を受けたポンドです。引責辞任は、ジョンソン政権にとってスキャンダルとなったものの、市場はポジティブな展開と見なしているようです。

ハンコック前保健相の後任は、ジャビド前財務相です。経済の完全な再開に向けて、前財務相の保健相への起用は、相乗効果を引き超こす期待に繋がりました。前保健相が公衆衛生の管理に重点を置くなら、新保健相は経済に重点を置くと市場では解釈されているようです。

大局的な流れでは、英国の新保健相の起用は大きな影響はありませんが、静かな市場では材料視されたようです。英国は経済回復において、他国よりも優勢となっている為、ポンド相場の見通しは依然としてポジティブです。イングランド銀行は、ECBや日銀よりも早期に資産購入プログラムを終了する見通しです。

オーストラリアでは、シドニーが再度ロックダウンに踏み切った為、本日の豪ドルは、窓を開けてのスタートとなりました。しかしながら、その後の豪ドルは急速に回復しました。これからは、南半球の気温が低くなり、オーストラリアのワクチン普及が遅れていることから、オーストラリアでの感染拡大に一段の注意が必要でしょう。

多数の中央銀行メンバーの発言で今週はスタート

本日には、主要な経済指標の発表は予定されていません。そのため、中央銀行メンバーの発言に市場の注目が集まるでしょう。GMT12:00には、イングランド銀行のチーフエコノミスト、ホールデン氏の発言が予定されています。GMT12:45には、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が発言し、GMT14:00には、デギンドスECB副総裁が発言します。GMT15:00には、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁、GMT17:00には、クォールズFRB副総裁が発言予定です。

今週の後半は、木曜日のOPEC会合、及び金曜日の米雇用統計の発表等のイベントが控えています。今年の夏は、テーパリングに向けた動きとなるのか、或いは時期尚早かを市場が見極める為、今週の非農業部門雇用者数には、特に注目が集まるでしょう。