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デルタ・プラス株への懸念緩和で、市場は安定推移
デルタ・プラス株の感染拡大に対応する為の規制強化への懸念が若干緩和し、本日のアジア株式市場は、概ね上昇しました。昨日の米株価の最高値更新も、アジア株式市場での株高の流れに繋がりました。
複数の国でのデルタ・プラス株の感染拡大により、経済回復への懸念が浮上している為、今週のリスク資産は荒い値動きとなるでしょう。
現在の所、変異株による感染拡大に反応しているのは、ロックダウンが実施されているアジア・太平洋地域の市場のみで、米市場は殆ど反応していません。オーストラリアでは、全人口の半数以上が行動を制限されています。しかしながら、豪株式市場は、香港、及び東京市場よりも若干堅調推移しています。
欧州と米国ではワクチン接種率が高いことから、ロックダウン回避の期待が広がり、全体的な市場ムードは予想外に改善しました。しかしながら、米株式市場は変異株による感染拡大に殆どの反応しなかった主要な要因は、FRBによるテーパリングの早期着手の見通しが後退したことでしょう。
今週、米10年債利回りは大きく低下しました。先週金曜日のPCEコアデフレーターが予想外に上昇しなかったことから、米10年債利回りは1.47%に向けて低下しました。長期国債利回りの低下を受けて、ハイテク銘柄が急騰しました。月曜日と火曜日のナスダック指数は、最高値を更新しました。昨日のS&P 500も最高値付近で引けました。しかしながら、S&P 500のEミニ先物指数は横ばい推移となっています。
米ドル高失速、しかしながら再度上昇の可能性
昨日、米ドルは対主要通貨で1週間ぶりの高値から下落後、安定推移しています。昨日の米4月住宅価格指数の好調な結果、及び米6月消費者信頼感指数の予想を上回る結果は、米ドル上昇には繋がりませんでした。しかしながら、欧州時間の米ドルは底堅く推移しています。昨日、FRBのウォラー理事が2022年中の利上げの可能性を排除していないと述べたことも、米ドルを下支えしたようです。
本日後半に発表される米6月ADP全国雇用者数は、金曜日の非農業部門雇用者数の先行指標と見なされている為、市場の注目が集まるでしょう。
その他の通貨では、ユーロとポンドに大きな動きはありませんでした。豪ドルとNZドルは、上値の重い展開となりました。安全資産の円が上昇していることから、リスク回避の流れが再度強まる可能性もあります。
ゴールド続落、OPECプラス会合控え、原油価格は停滞
米ドル高により、ゴールドは三日連続の下落となる模様です。国債利回りの低下は、ゴールド上昇には繋がりませんでした。昨日のゴールド価格は、2か月半ぶりの安値1749.20ドルまで下落し、その後回復しました。しかしながら、本日のゴールドは、再び下落基調となっています。
アジア地域での再度のロックダウン実施は、需要見通しへの懸念を浮上させ、原油価格は上値の重い展開となりました。WTI原油先物、及びブレント原油先物は、前セッションの高値から下落しました。明日のOPECプラスの会合では、増産について協議されます。市場の予想通り、日量50万バレルの増産が決定されても、原油価格への大きな影響はない模様です。今後の原油相場は、デルタ・プラス株の感染拡大次第となるでしょう。