XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App Racing Bulls F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら

米雇用統計発表の本日も米ドル高継続
テーパリング開始時期を見極める為、市場は本日の米雇用統計待ちです。本日の米ドルは、上昇を維持しています。過去数週間、FRBメンバーはテーパリング協議の開始時期が近付いていることを示唆しています。米6月非農業部門雇用者数が強い結果となった場合、夏にかけて、テーパリング協議開始への期待が高まるでしょう。
段階的な資産購入枠の削減が予想されていますが、FRBは他国の中央銀行よりも先にテーパリングに着手するでしょう。FRBが早期にテーパリングに着手した場合、利上げ時期も早まるでしょう。最近の短期国債利回りの上昇は、市場が最初の利上げは2023年との見方を強めていることを浮き彫りにしています。
今週の米ドルは大幅に上昇した為、米雇用統計が強い結果となっても、上昇幅は限定的となるでしょう。米6月非農業部門雇用者数は、70万人増が予想されています。労働者不足が報告されているものの、過去数日間、非農業部門雇用者数の予想は上昇しています。
米ドルは対主要通貨で上昇し、対円では15か月ぶり高値111.65円まで急騰しました。
株価は概ね上昇、アジア株式市場の下落は継続
アジア地域でのデルタ・プラス株の急速な感染拡大、及び経済回復への影響が懸念され、リスク回避の流れにより、米ドルが底堅く推移しています。その一方で、中国政府による金融引き締め、及び米中関係悪化のリスクも浮上しています。習近平国家主席は、中国共産党創立100年の演説において、国際社会による中国への批判は受け入れない姿勢を明らかにしました。
中国CSI300は2.8%値下がり、中国株式市場は大幅に下落して引けました。一方、日経平均株価は0.3%上昇して引けました。今週を下落してスタートした欧州株式市場は、緩やかに上昇して今週を終える模様です。
昨日のS&P 500は、再び最高値を更新し、0.5%上昇して引けました。米主要株価先物指数は、若干上昇してのスタートを示しています。しかしながら、米株式市場の終値は、米雇用統計の結果、及び米雇用統計に国債利回りがどのように反応するか次第となるでしょう。米雇用統計は予想外に強い結果となった場合、米10年債利回りが急騰し、成長株やハイテク株の下落に繋がるでしょう。
ゴールド一段高、OPECプラスの会合の不透明感で原油価格下落
外国為替市場では、ユーロ、ポンド、及び豪ドルが対米ドルで数か月ぶり安値まで下落しました。NZドルとカナダドルは、6月の底値に向けて下落しています。
米ドル高の流れにもかかわらず、ゴールドは三日連続での上昇となっています。アジアでの感染拡大によるリスクオフムードに加えて、長期国債利回り低下も、ゴールド高の要因となったようです。
米雇用統計に加えて、本日はOPECプラスの会合にも注目が集まります。アラブ首長国連邦が2022年末までの緩やかな増産に反対した為、昨日の閣僚級会合は本日に延期されました。
減産縮小見通しで、昨日の原油価格は上昇したものの、アラブ首長国連邦の反対で、上昇に歯止めがかかりました。WTI原油先物、及びブレント原油先物は、若干下落し、75ドル付近で推移しています。