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パンデミック懸念で市場はリスクオフ
昨日の市場では、全体にリスク回避の流れが強まりました。リスクオフの主要因は、パンデミック懸念でした。実体経済に結びついた資産売却の流れが加速し、安全資産の需要が増加しました。
株式市場では、リスク資産から安全資産への資金流入が一段と鮮明でした。オールドエコノミー株が下落する一方で、大手ハイテクの株価は最高値を更新し、危機時のハイテク株への需要増加を際立たせました。経済成長が懸念されると、オールドエコノミー株が打撃を受け、ハイテク株が上昇します。
リスクオフによる安全資産の需要増加を受けて、米ドルと円が上昇しました。しかしながら、債券市場では、安全資産への需要増加がより鮮明に見られました。大型投資家がリスク資産のヘッジ目的で債券を購入した為、利回りが急落しました。通常、このような動きは悪い兆候と見なされます。
投資家が損失を被るにもかかわらず、安全のためだけに資産を購入する場合、大きなリスクを懸念していることがあります。今回のリスクオフムードの主要因は依然として不透明な部分がありますが、米6月ISM非製造業景況指数の脆弱な結果が回復のピークに達した懸念を強めた可能性もあります。
債券市場の動きは、今後の動きを示唆している可能性?
現在の市場状況を説明できる複数の見解があります。まず、楽観的な見解は、1つの脆弱な経済指標結果に市場が反応し、安全資産の需要が一時的に増加したという見方です。FRBの金融正常化による国債利回り上昇への期待もあります。ショートカバーの動きが余儀なくされた場合、国債利回りの崩壊は他市場にも波及します。
より悲観的な見解は、経済成長の鈍化、及びインフレ上昇が継続しないとの見方です。インフラ投資は経済成長を押し上げるには不十分で、長期的なデフレや技術革新の流れが優勢となる可能性もあります。
ショートスクィーズの見解がより現実味があるようです。この場合は、混乱は間もなく収束するでしょう。
原油とゴールド価格の上昇一服、FOMC議事録に注目
コモディティ市場では、リスクオフムード、及びOPECプラス内の対立により、原油価格が下落しました。エネルギー市場の安定の為、バイデン政権も参加して、協議が継続されます。
ゴールド価格は、レンジ幅内での取引となっています。国債利回りの低下はゴールド価格を上昇させましたが、その後の米ドル高の流れにより、ゴールドは上昇幅を失いました。本日は、国債利回りの低下、及び米ドルの安定推移により、ゴールドが上昇する可能性があります。
本日これからの市場の動きは、本日に発表されるFOMC議事録の内容次第となるでしょう。
最近は、殆どのFRBメンバーがテーパリング開始について言及しています。FRBがテーパリング開始を決定するには、労働市場の強い指標結果が複数回継続する必要があるでしょう。したがって、米ドルの見通しは明るいでしょう。