デイリーマーケットコメント–中国政府の規制強化で中国株価下落、市場全体は安定推移

投稿日: 2021年7月27日21時03分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • 中国株価は三日連続で下落、しかしながら他のアジア市場は米市場と同様に堅調推移
  • FOMC政策会合を控え、株式市場以外の市場は静かな動き
  • FOMC政策会合の米ドル下落で、ポンドドルは38ドルまで上昇

中国政府の規制強化で、中国株価再度下落

中国政府によるハイテク、不動産、及び教育産業への規制強化を受けて、中国、及び香港株式市場の株価は三日連続での下落となりました。中国政府による急速、且つ大規模な規制強化は、株価を急落させました。

対象企業のビジネスモデルが社会主義原則に反する懸念が規制強化の主な要因のようです。例えば、テセント社の独占的な音楽の著作権契約は反競争的と見なされ、学習塾のコスト上昇も懸念されました。更に、中国政府による規制強化は、他の分野にも及ぶことが懸念されています。

本日、中国CSI300は3.5%値下がりしました。香港株式市場は、中国系企業の株価下落により、約5%値下がりしました。しかしながら、中国、及び香港以外の株式市場は堅調推移となりました。

米ハイテク企業の四半期決算に注目、中国リスクが他市場に波及する可能性に注目

欧州株式市場は下落してのオープンとなり、米主要株価先物指数も下落して推移しています。中国株式市場の下落が他市場に波及する可能性を示しています。米株式市場に関しては、Eミニ先物指数の下落は、二日連続での最高値更新後の利益確定売りの可能性が高いでしょう。

昨日に発表されたテスラの四半期決算は、予想を上回る結果となりました。本日、米株式市場の閉場後、アップル、マイクロソフト、グーグル、及びアルファベットの四半期決算が発表されます。

本日、米6月耐久財受注、及び米7月消費者信頼感指数が発表されます。米国内でのデルタ変異株による感染が拡大する中、米経済の回復維持に市場は注目するでしょう。

昨日、S&P 500が最高値更新後、S&P 500先物指数は0.4%下落して推移しています。

FOMC政策会合を控え、米ドルと円は回復

外国為替市場では、米ドルが昨日の下落の一部を回復させました。短期的には、先週に記録した対主要通貨での3か月半ぶりの高値水準を維持しています。

本日、安全資産の円が若干回復しました。中国政府による規制強化への懸念、或いは明日のFOMC政策会合による慎重ムードが要因として考えられます。明日のFOMC政策会合では、テーパリンク時期の示唆に注目が集まるでしょう。

明日のFOMC政策会合への懸念は見られず、市場の主な関心は、テーパリングへのFRBの姿勢になるでしょう。

デルタ変異株による感染が拡大する中、パウエル議長の米経済への見解に変化が見られるかに市場は注視するでしょう。英国内の感染状況の改善が材料視され、今後数日間で米経済への懸念も緩和する可能性があります。

英国の感染者数減少で、ポンド上昇

昨日、英国内の新規感染者数は六日連続で下落し、現在の波のピークに達した兆し、及びワクチンが感染拡大阻止に繋がっていることが示されました。しかしながら、多数の専門家は、7月19日の規制解除の影響に注意を促し、感染拡大のピークに達したと判断するには時期尚早との見解を示しています。

過去1週間のポンドは、対米ドルで大きく上昇しています。ポンド/ドルは1.38ドル台を試す展開となっています。ポンド回復が継続する場合、1.38ドルは主なレジスタンスラインとなるでしょう。

一方、ユーロは下落基調を継続し、豪ドルとNZドルは緩やかな回復となりました。リスクオンの流れ後退、及び経済成長見通し悪化の懸念にもかかわらず、本日の原油価格は上昇し、カナダドルを押し上げました。