デイリーマーケットコメントーカナダ中銀の政策会合、米企業の決算発表に注目

投稿日: 2021年10月27日19時48分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • カナダ中央銀行の政策発表で、カナダドルが大きく動く可能性
  • 日銀の政策会合を控え、円下落、豪消費者物価指数結果で豪ドル上昇
  • 米企業の決算シーズンに引き続き注目、しかしながら最大の関心は米議会承認

カナダ中銀の政策会合では、利上げ時期に注目

本日のメインイベントは、GMT14:00のカナダ中央銀行の政策発表になるでしょう。利上げへのタカ派的姿勢、或いは慎重姿勢が示されるかによって、カナダドル相場が動くでしょう。好調なカナダ経済を鑑みて、市場は翌年に4回の利上げを想定しています。

順調な経済回復、インフレ上昇、企業の楽観的見通し、好調な住宅市場、及び原油高等に加えて、最も重要なことは雇用がパンデミック危機後から全て回復したことです。インフレ上昇を反映し、今後は賃金も上昇するでしょう。

したがって、本日、カナダ中央銀行が週毎の資産購入枠を削減する公算は大きいでしょう。市場の関心は、利上げ時期の前倒しが示唆されるかに向けられます。カナダ経済は力強く回復しており、FRBと足並みを揃えたいものの、早期の利上げを余儀なくされる可能性があります。カナダ中央銀行がタカ派的姿勢を示した場合、カナダドルの上昇トレンドが再開するでしょう。

外国為替市場は静かな動き、日銀の政策会合に注目

外国為替市場は、円安の流れが再開したものの、全体的には静かな動きとなりました。先週、世界的な国債利回り安定により、円安が一服していました。しかしながら、株高の流れ、及び日銀が金融正常化に着手しない見通しにより、再び円安の流れとなりました。

明日に予定されている日銀の政策会合では、目新しい材料は予想されていません。世界的なインフレ上昇、及び経済成長の見通し悪化にもかかわらず、日本経済はデフレを辛うじて回避したようです。日銀は既に全ての対応策に講じており、政策変更の見通しがない為、円相場は日銀の政策会合に殆ど反応しません。

豪第3四半期消費者物価指数が市場予想を上回ったため、翌年の豪利上げ観測が上昇しました。

オーストラリア準備銀行は2024年まで利上げは実施しない方針を示していますが、市場は翌年に3回の利上げを予想しています。中国経済鈍化の兆し、及び鉄鉱石価格の下落を考慮すると、市場予想はかなり強硬な印象が見受けられ、豪ドルは市場の落胆で下落する可能性があるでしょう。

米企業の決算発表、及び米議会承認に注目

本日、スナク英財務相が予算案を発表する為、ポンドに大きな注目が集まるでしょう。予算の上乗せが明らかになっているものの、予算案が全て同時に実施されるのかに、市場は注目するでしょう。

株式市場では、昨日にS&P 500に最高値を更新しました。本日には、コカ・コーラ、フォード、マクドナルド、及びボーイングの四半期決算が発表されます。

株式市場の動きは、民主党による財政支出案の合意次第となるでしょう。 民主党は合意間近との見解を示しているものの、法人税引き上げが見送られた為、株式市場にはポジティブな流れとなっています。

しかしながら、サプライチェーン問題、及びインフレ長期化による流動性削減等のリスクがあることにも注目する必要があります。