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再びインフレショックの可能性
本日、市場の関心は米10月消費者物価指数に向けられます。予想外の結果になった場合、市場は荒い値動きになるでしょう。米10月消費者物価指数は前年同月比5.8%増となる見通しで、過去30年で最高水準になります。
最近の企業動向を鑑みますと、リスクが今回の予想外に強い結果に繋がったようです。米10月マークイットPMI指数によりますと、企業の販売価格は過去最速のスピードで上昇し、米10月ISM製造業、及びサービス業指数では、仕入れ値の大幅な上昇が浮き彫りとなりました。
米ドル相場は、今後のインフレ上昇次第となるでしょう。インフレ上昇が家賃等にまで影響を及ぼすようになりますと、FRBの利上げ方針に一段の注目が集まるでしょう。
現在、市場は翌年に2回の利上げを予想していますが、インフレ上昇が継続する場合には、3回の利上げ観測に上方修正されるでしょう。対照的に、英国、オーストラリア、及びユーロ圏の利上げ観測はかなりタカ派寄りとなっていますので、市場が落胆する可能性があります。株価に調整の動きが起こった場合には米ドルは上昇することも考慮しますと、ポンド、豪ドル、及びユーロは対米ドルで下落基調となるでしょう。
株高一服、債券市場は警戒ムード
昨日の米株式市場は、テスラ株の12%の値下がりにより、株高の流れに若干の失速が見られました。更に、テクニカル指標上では、買われ過ぎの水準に達しています。オプション取引の最近の急増が株価上昇の勢いを加速させています。
しかしながら、注目が一番集まっているのは、債券市場です。国債利回りが過去最低水準まで低下し、警戒シグナルを示しています。今回の債券市場の動きには、複数の解釈があります。通常、利回り低下は、市場が経済成長鈍化を予想していることを示します。しかしながら、現在は、インフレ上昇に備えて、投資家は債券でヘッジしているようです。
どちらの場合でも、経済の長期的な見通しへの懸念材料になります。経済成長鈍化の兆しを示す一方で、インフレ上昇も示している為、スタグフレーションリスクがあります。利回り低下のポジティブな面は、株価やゴールドの上昇に繋がることです。
コモディティ市場の動きに注目
最近のゴールドは、利回り低下の恩恵を受けて、上昇基調となっています。しかしながら、過去数か月間、1835ドルがレジスタンスとなっている為、1835ドル台越えには一段と上昇圧力が必要になるでしょう。
昨日、米エネルギー局は、翌年には供給過多となる見通しを発表しました。通常は、供給過多見通しは原油市場にとってネガティブな要因となりますが、米政府が原油高対応の為の備蓄放出を見送ると市場は見なしているようです。
中国での需要低下、及び在庫増加を反映し、鉄鉱石価格も下落に転じました。現在の所、豪ドルは堅調推移していますが、中国の債券リスクがジャンク債利回り急騰に繋がっている為、豪ドルのリスク要因も増大傾向にあります。