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パウエル議長の再任で、米ドル上昇
昨日、バイデン大統領はパウエル議長の再任、及びブレイナード専務理事の副議長への昇格を公表しました。想定内の人事発表だったにもかかわらず、早期利上げ観測が後退し、米ドルが一段と上昇しました。
市場は、翌年6月からの3回の利上げを予想しています。市場予想の利上げを実現させるには、クラリダFRB副議長が示唆したようなテーパリングのペース加速が必要になります。12月のFOMC政策会合では、テーパリングのペース加速が焦点になるでしょう。
FRBが辛抱強さを維持することが困難になりつつあることが一段と鮮明になっています。インフレ上昇が継続し、消費は増加し、労働市場は改善し、経済指標は力強い経済回復を示しています。更に、米議会では追加財政刺激策が承認される見通しです。
テーパリングのペース加速の可能性により、米ドル高は継続するでしょう。特に欧州内での新たなロックダウンを考慮すると、対ユーロでの米ドル高は続く見通しです。米利上げが完全に織り込まれる中、米国内でも新規感染者数増加による規制強化が実施された場合、翌年の利上げが2回に変更され、米ドルが下落する可能性もあります。
株価は下落したものの、急落は回避
FRBの人事発表への市場の反応から判断すると、パウエル議長はブレイナード専務理事よりも、金融正常化に前向きであると見なされているようです。国債利回りは全面的に上昇し、特に短期利回りが大幅に上昇したことから、インフレ懸念も若干緩和されました。
一方、株式市場は下落し、利上げで株価の魅力が低下する典型的な反応を示しました。国債利回り上昇は、今後のキャッシュフローの価値を下げる為、バリュエーションが大幅に上昇した銘柄を中心に値下がりしました。したがって、ハイテク銘柄の多いナスダック指数は1%以上下落し、ダウ工業株の影響は限定的でした。
しかしながら、債券市場で利上げが織り込まれていることを考慮すると、株価は底堅く推移しています。企業の自社株買いの継続が背景にあり、今年は過去最水準となる見通しです。
ゴールド下落、ユーロ圏PMI結果でユーロ回復
FRBの人事発表に最も影響を受けたのは、ゴールドでした。国債利回りと米ドルの上昇は、ゴールド下落要因となりました。今後のゴールド相場は、テーパリングの速度、及び米国内の感染状況次第となるでしょう。
本日に発表されたユーロ圏11月PMI指数は、若干の改善が見られ、ユーロが回復しました。しかしながら、本日の指標結果は、欧州内が新たなロックダウンを実施する前の状況を反映しています。したがって、来月に発表される指標の結果は悪化する見通しです。しかしながら、市場はECBが翌年に緩やかな利上げを実施すると依然として見なしています。現在の状況から判断すると、翌年の利上げは非現実的である為、ユーロが一段と下落する余地はあるでしょう。
本日には、英国と米国でもPMI指数が発表されます。明日の早朝には、ニュージーランド準備銀行の政策会合が予定されており、市場の注目が集めるでしょう。ニュージーランド経済の力強い回復を考慮すると、利上げはほぼ確実視されています。したがって、市場は利上げ幅に注目するでしょう。