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市場の懸念ムード緩和
今年も、消費者が待ち望んでいたブラックフライデーセールが金融市場に影響を及ぼしました。先週金曜日の欧州株式市場は、5%値下がりしました。新たな変異株「オミクロン」の懸念を緩和させるレポートが複数公表され、今週の市場はパニックの動きは収まっています。
最新のレポートによりますと、新たな変異株の感染力は今までの変異株より強いものの、少なくとも若年層での高い死亡率は確認されていないようです。十分なデータが揃うには、数週間はかかる見通しですが、ワクチン製造業者が新たな変異株に対応するワクチン製造に向けて動いている為、市場は強い懸念を見せていないようです。
不安定な回復
本日、欧州株式市場は1%上昇していますが、先週の下落幅と比較しますと、僅かな回復に過ぎません。米株式市場も同様の回復の動きを示しています。本日の米主要株価先物指数は同様の回復を見せていますが、先週金曜日の米株価は約2%下落した為、米株価の回復幅が大きくなります。米資産への世界の需要が再び試されることになるでしょう。
したがって、大きくはありませんが、押し目買いの動きが再び見られました。殆どの資産はオミクロン株による下落の一部を回復し、マネーマネジャーは慎重姿勢を維持しているようです。S&P 500は今年に入って24%上昇する一方で、リスクポジションを手仕舞いして今年の利益を確保するか、或いはオミクロン株の収束する機会を利用するかは、年内の重要なリスク判断となるでしょう。
もう一つの問題は、インフレ率が6%を超える中、FRBによる対応策は限られ、感染拡大を阻止する規制強化により、サプライチェーンが一段の打撃を受けることです。インフレ上昇が継続する場合、金融正常化政策は緩やかに進められるでしょう。したがって、FRBによる支援にはあまり期待できない可能性があります。
エネルギー市場に関しては、最近の原油需要鈍化の兆しは、増産を見送る最適の要因になるものの、原油価格は緩やかな回復に留まりました。渡航規制に直面する運輸業界は、世界的な需要に根強い懸念を持っているようです。
外国為替市場も不安定な動き
外国為替市場でも、不安的な回復の動きが見られました。豪ドル、カナダドル、及びNZドル等のコモディティ通貨は上昇したものの、下げ幅の半分の回復に留まりました。最近の世界的な国債利回りの回復に反して、円は上昇幅を維持しました。日本の投資家が資金を国内に引き揚げたことも、円の需要が増加に繋がったようです。リスクオフの流れと国債利回りの荒い動きにより、米ドルの方向性は定まっていないようです。
本日、独11月消費者物価指数は注視されるでしょう。本日には、複数のFRBメンバーの発言も予定されています。オミクロン株に関するニュースは、12月FOMC政策会合に大きく影響するでしょう。