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株価下落
昨日の米株式市場は、再び荒い動きとなりました。米株式市場は上昇してスタートしたものの、その後急落し、上昇幅を失って引けました。株価反落の主要な要因は不明確ですが、米国内でオミクロン株の初の感染者が出たことが、株価急落の要因と見なす投資家が多いようです。
ポジティブな面に注目すると、アップルやマイクロソフト等の大手企業の銘柄の下落幅は限定的となった為、市場全体に大きな混乱はありませんでした。リスク回避の流れは、その他の市場にも波及しました。コモディティ市場は下落し、その一方で、安全資産の債券と円の需要が増加しました。
今回の新型コロナウイルス関連ニュースによる下落が今まで異なる点は、FRBによる支援策が限られることです。インフレの高進、労働市場の急速な回復、及び、消費の増加により、FRBはインフレ対応に方向転換をしています。
市場の流動性供給が緩やかに削減され、株式市場はネガティブなニュースに反応するようになるでしょう。
外国為替市場は全体的に大きな反応なし
外国為替市場では、カナダドル、及び豪ドル等のコモディティ通貨がリスクオフの流れに主に反応しました。オミクロン株の恩恵を受けたのは、円とスイスフランで、世界的な国債利回り低下による金利差縮小で、上昇しました。
スイスフランは、対ユーロで2015年以来の高値付近まで上昇している為、スイス国立銀行の姿勢に注目が集まるでしょう。今月中旬のスイス国立銀行の政策会合は、市場介入の可能性に特に関心が集まるでしょう。
ユーロ/ドルは、横ばい推移となっています。FRBによる金融正常化への方向転換、及び天然ガス価格急落による欧州内のエネルギー危機緩和への期待が拮抗し、ユーロ/ドルには大きな動きはありません。
市場はOPEC 会合に注目
本日、市場の最大の関心は、OPEC会合に向けられます。過去1か月間で原油価格は20%以上値下がりした為、増産計画の一時停止への圧力もかかります。したがって、オミクロン株による需要低下も考慮し、OPECが増産の一部停止を発表するかに注目が集まります。
新型コロナウイルス関連ニュースによる市場へ影響の方が大きいものの、増産の一時停止は原油価格の回復に繋がるでしょう。
本日には、米週次新規失業保険申請件数が発表されます。米週次新規失業保険申請件数は主要な指標と見なされていませんが、先週には50年ぶり低水準を記録した為、市場は注視するでしょう。今回も強い結果となった場合、翌年の3回の利上げが再び織り込まれ、米ドルが上昇するでしょう。