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米非農業部門雇用者発表
FRBがテーパリングのスピード加速に踏み切るかに市場が注視する中、本日に発表される米11月非農業部門雇用者数には特に注目が集まります。米11月非農業部門雇用者数は55万人増で、失業率は4.5%への改善が予想されています。賃金は緩やかな上昇見通しです。
今月の労働市場関連の指標は、強い結果が続いています。米11月ADP全国雇用者数は53.4万人増となり、米11月マークイットPMIは雇用の堅調な増加を示しました。米11月ISM非製造業景況の雇用サブインデックスも上昇し、米週次新規失業保険申請件数も減少しました。
全ての材料から判断すると、市場予想通り、今回の雇用統計も強い結果となるようです。米労働者がより高い賃金を求めて転職していることを考慮すると、全体的に米労働市場はかなりかいふくしているようです。
米ドルは明るい見通しを維持しています。本日の米雇用統計と翌週の消費者物価指数が最近の米経済回復を裏付けた場合、FRBのテーパリング加速観測が上昇し、米ドル高に繋がるでしょう。
コモディティ通貨下落、株価回復
感染拡大傾向により、世界的な規制強化への懸念が経済成長見通し悪化に繋がり、コモディティ通貨が下落しました。本日の豪ドルは、1年ぶり安値まで急落しました。翌週に予定されているオーストラリア準備銀行の政策会合では、政策変更の公算は小さいようです。現在の豪経済の状況を鑑みると、市場予想の翌年に3回の利上げは、かなり楽観的な予想でしょう。オミクロン株は感染力が強いものの、重症化の恐れは低いと見なされていますが、オミクロン株の出現により、ポンドは下落しました。エネルギー価格高騰の緩和により、ユーロ安に若干の歯止めがかかりましたが、新たな規制強化が経済成長を脅かす為、ユーロの回復は不安定です。
ドイツ政府は、ワクチン未接種の小売店や飲食店への入店を禁止する方針を明らかにしました。ユーロ/スイスフランは、6年ぶり安値まで急落しました。スイス国立銀行が為替介入する公算は大きいもの、スイスフラン高の流れを変えるには為替介入だけでは不十分な可能性があります。
株価回復、ゴールドは下落
昨日の米株式市場では、押し目買いの動きにより、S&P 500が1.4%上昇しました。FRBのテーパリング加速観測が上昇する中、年末に向けて、投資家がオミクロン株による金融市場への影響を見極めるまで、不安定な環境が続くでしょう。
OPECが増産ペースの維持を決定した為、原油価格が下落しました。その数時間後には、リスクムード改善により、原油価格は回復しました。
他の市場のボラティリティが高まった一方で、ゴールドは下落しました。翌週の米主要株価先物指数が再び強い結果となった場合、資産の逃避先としてのゴールド需要増加が期待されます。
米雇用統計に加えて、本日には米11月ISM非製造業景況が発表されます。FRBの方針に加えて、米ドルや株価への影響により、市場の注目が集まるでしょう。