デイリーマーケットコメントーFOMC政策会合に注目、リスクムードで市場に動き

投稿日: 2021年12月15日19時45分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • FOMC会合―テーパリング加速とドットプロットに注目
  • 米生産者物価指数の強い結果で米ドル上昇、株価とゴールドは下落
  • 英消費者物価指数の強い結果はポンド高に繋がらず、英中銀の政策会合は二の次

FOMC政策会合に注目

本日のFOMC政策会合では、テーパリング加速の決定、及び早期利上げの可能性の示唆が広く予想されています。

経済指標の強い結果、及びインフレ高進を背景に、後から急激にテーパリングを加速して株式市場を混乱させるリスクを回避する為にも、今回、テーパリング加速に踏み切る公算が大きいでしょう。

テーパリング加速は織り込み済みの為、テーパリングのスピード、及び翌年の利上げ回数に注目が集まるでしょう。9月のドットプロットでは、2022年の1回の利上げの可能性は50%でした。

現在、市場はほぼ3回の利上げを織り込みつつあり、ドットプロットは現状を反映して、大幅に上方修正されるでしょう。最近の経済指標結果では、労働市場や消費の回復、そしてインフレ高進が鮮明になっています。したがって、FRBがテーパリングのスピードをはぼ2倍にし、翌年2回の利上げを示唆する可能性があるでしょう。

特にパウエル議長が記者会見において、インフレ高進に懸念の姿勢を示した場合、米ドルは上昇するでしょう。米利上げ観測だけでなく、ECBと日銀が利上げに踏み切る公算が極めて小さいことも、米ドル高の要因となります。

米生産者物価指数が過去最高の伸びを記録し、市場は上昇

昨日、米11月生産者物価指数が過去最高の伸びとなり、FRBがタカ派寄り政策に転じた場合の市場の反応を垣間見ることができました。一方で、ネガティブなニュースは、オミクロン株による中国製造業、及びサプライチェーンへの影響により、コスト高によるインフレ高進が一段と加速する可能性です。

市場は迅速に反応し、国債利回りと共に米ドルが上昇しました。FRBのタカ派路線への変更を市場が予測し、株価が下落したものの、その後には回復しました。株式市場を下支えしてきた大手ハイテク銘柄も最近は下落し始め、株式市場の不安定性が強まっています。

財政刺激策の強い力が後退しつつある中、株式市場は翌年の四半期決算に依存するようです。バリュエーションが高い伸びとなる中、株式市場のリスクも高まります。

ゴールド下落、ポンドは上昇

米11月消費者物価指数の強い結果がFRBのタカ派観測を一段と強めて、米ドルと国債利回りが上昇しました。一方で、ゴールドは下落しました。国債利回りの上昇により、ゴールドの魅力が

再度低下し、翌年もこの流れは継続するようです。

英11月消費者物価指数の市場予想を上回る結果は、今週のイングランド銀行の政策会合での利上げ観測を再度浮上させ、ポンドは若干値上がりしました。オミクロン株の出現により、イングランド銀行が利上げに急がない可能性があります。そのため、消費者物価指数の結果で上昇したポンドは、明日に大きく下落する可能性があります。

本日には、米11月小売売上高、及びカナダ11月消費者物価指数が発表されます。本日に発表された中国経済指標は脆弱な結果となり、不動産業界の経済減速が中国経済全体に波及しつつあることが浮き彫りとなりました。