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市場の最大の関心はFRB
FRBがインフレ抑制の対応を一段と加速させるとの見方が一段と強まりました。現在、年内4回以上の利上げが市場で織り込まれています。したがって、市場では5回目の利上げ、或いは0.50%の利上げも視野に入りつつあります。
これにより国債利回りは上昇幅を拡大させ、エネルギー価格急騰を背景に、国債利回りはパンデミック前の水準を超えました。国債利回りの上昇スピードは、市場にとってサプライズとなりました。
債券市場の警告ベルが鳴り始めると、株式市場の慎重ムードになります。債券によるリターンが期待できるようになると、値動きが荒く、リスクの高い株式から債券に資金が流入します。国債利回りの上昇により、バリュエーションの高い銘柄から下落が始まります。
したがって、ハイテク銘柄中心に株安の流れが加速し、昨日のナスダック指数は2.6%値下がりしました。本日の米主要株価先物指数も下落しています。パンデミックの回復中に抵抗線となっている200日平均線を割り込むかに注目が集まるでしょう。
米ドル上昇、ユーロ下落
今週の外国為替市場は、リスクオフの流れとなっています。金利差の乖離により、米ドルは上昇幅を拡大させました。通常、国債利回り上昇は円の下落要因ですが、今回は円は底堅く推移しています。
最も下落した通貨はユーロとなりました。ユーロ圏国債利回りは上昇し、独10年債利回りは2019年以来初めてプラスに転じたものの、米国債利回りは遥かに速いスピードで上昇しています。これにより、ユーロ/ドルが下落しました。
ユーロには一段安の余地があります。 現在、ECBの0.20%の利上げが年内に予想されています。しかしながら、インフレ上昇が一段と上昇しても、ユーロ圏経済の先行き不透明感を考慮すると、利上げの公算は低いでしょう。
原油高継続、カナダドルはカナダ消費者物価指数の発表待ち
供給への懸念、及び需要回復期待により、原油価格は過去数年ぶり高水準付近で推移しています。イランからトルコへのパイプライン爆発により、原油供給への影響が懸念されました。パンデミックが終息に向かう期待により、需要回復の期待も高まりつつあります。
本日に発表された英12月消費者物価指数では、インフレ加速が明らかになりました。これを受けて、翌月の英利上げの可能性は95%となっています。しかしながら、ポンドは利上げ観測上昇には反応せず、株式市場のリスクオフムードによりポンドは下落しました。
本日には、カナダ12月消費者物価指数が発表される為、カナダドルにも市場の注目が集まります。
米企業の四半期決算発表では、バンクオブアメリカ、モーガンスタンレー、及びプロクターアンドギャンブルの決算が発表されます。