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市場は慎重姿勢、しかしながら下落一服
2020年3月のパンデミック以来、先週は米株式市場にとって最も荒い値動きの週となり、今後数日間の株価は一段と激しく動く可能性があります。先週水曜日には、FRBは米利上げの準備が整ったことを明らかにし、今週には米大手企業の決算発表が多数予定されています。一方、ウクライナを巡る欧米諸国とロシアの緊張は、緩和の兆しを見せていません。衝突は世界的なエネルギー危機を悪化させる為、市場の懸念が高まっています。
S&P 500は、2020年6月以来初めて200日平均線を割り込み、1.9%下落して引けました。ナスダック指数は2.7%値下がりし、2021年6月以来の安値まで下落しました。成長株からバリュー株への資金移動により、ダウ工業株の下落は1.3%に留まりました。
FRBは0.5%利上げの可能性?
成長株からバリュー株への資金移動が長期的になるかは、今週のイベント結果次第となるでしょう。今週のFOMC政策会合では、現行政策の維持が予定されていますが、年内の金融正常化ペースに市場は懸念を強めています。一部の投資家が0.5%の利上げを織り込み始める一方で、インフレ抑制の為、FRBが積極的な金融引き締めに踏み切る可能性もあります。
本日の国債利回りは再度低下しました。長期国債利回りが急速に低下しており、FRBの急速な金融引き締めへの市場懸念、及び米経済の長期的成長への楽観的観測の後退を示しています。ウクライナ情勢が緊迫化する中、安全資産の国債需要が増加する可能性もあります。
ウクライナ情勢緊迫化で、ゴールド上昇
ウクライナの緊張緩和の兆しが見えない中、米国と英国は大使館職員の家族に国外退避を命じました。国境周辺の治安状況は予想不可能で、急激な悪化の可能性があります。
地政学リスク上昇により、本日のゴールドは値上がりしました。フーシ派弾道ミサイルのサウジアラビアやアラブ首長国連邦への攻撃も、安全資産の需要を増加させました。
直近のゴールドは0.4%上昇し、1840ドル付近で推移していました。円の需要も増加し、対主要通貨で上昇しました。米ドルは緩やかな上昇となりました。
ユーロ圏PMIの堅調な結果で、ユーロは底堅く推移
ユーロ圏1月PMI指数の強弱混合の結果により、今週のユーロは小幅な値動きでのスタートとなりました。仏1月PMI指数は市場予想を大幅に下回ったものの、独1月PMIは市場予想を上回りました。総じて、オミクロン株による感染拡大にもかかわらず、ユーロ圏経済は成長を継続している模様です。現在、欧州内の最大のリスクは、ウクライナ侵攻によるエネルギー危機の悪化でしょう。
欧州セッション中盤のユーロ/ドルは、1.1325ドル付近で推移しています。英1月PMI指数の低下により、ポンドも若干値下がりしました。
今後数日内には、「パーティーゲート」疑惑をめぐる質問が公表される為、ジョンソン政権への市場の注目が集まるでしょう。本日最も下落した通貨は豪ドルで、0.5%値下がりました。次いでNZドルも、昨日のアーデン首相による感染者数増加発表により、下落しました。