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停戦協議で、停戦合意への期待上昇
昨日にトルコで開催されたロシアとウクライナの停戦協議では、1か月に及ぶ紛争の平和的解決に向けて初めて重要な進展がありました。これを受けて、金融市場のムードが改善しました。ウクライナ側は、ウクライナの安全保障を条件に、中立化について協議する用意があることを示しました。ロシア側は、キエフ周辺、及び他の都市での軍事活動の大幅な削減予定を明らかにしました。
しかしながら、米国はロシア側の声明に懐疑的で、ロシア軍は撤退ではなく、再編を行い、他の都市を攻撃する可能性に警戒しています。しかしながら、平和的解決への道のりは長い可能性があるものの、市場では停戦合意への期待が浮上し、緊張緩和の兆しとして解釈されました。
停戦協議は本日も継続し、市場の注目を集めるでしょう。一部のトレーダーは既に動き出し、複数の指標では、停戦締結後の安値からの株価回復の兆しが見られます。
株価上昇、しかしながら上昇勢いは鈍化
昨日のS&P 500の終値は1.2%上昇し、2か月ぶり高値となりました。ナスダック指数も、ハイテク銘柄の二日連続の上昇を受けて、1.8%値上がりしました。
昨日の欧州株価は力強く上昇し、本日のアジア株式市場も概ね上昇しました。欧州市場開始時の米主要株価先物指数は若干下落し、現在の所、市場の楽観ムード上昇一服の可能性が浮上しました。
昨日のウクライナ紛争の緊張緩和の兆し前に、株式市場は既に回復していた為、利益確定の最適の時期になる模様です。しかしながら、複数の景気後退のシグナルによる市場の慎重ムードを受けて、本日の株価の上値が重くなっています。
景気後退のサインは根強く残る
昨日の米5年債利回りと米30年債利回りの一時的な反転後、2年債利回りが10年債利回りを上回りました。通常、この動きは景気後退のサインとして見なされます。市場とFRBはパニックに陥る前に、反転の期間を見極めたい考えのようです。
最近のFRBはタカ派的見解を強め、コモディティ価格、及び原材料価格の高騰が継続する中、今後の政策会合で0.50%の利上げ観測を上昇させています。
金融引き締めは、経済成長鈍化のリスクが伴います。主要な懸念は、FRBが金融引き締めを急速に進める中、インフレによる消費者や経済活動鈍化が予想を上回った場合、迅速に金融政策を調整することが困難なことです。
急速な金融引き締めのもう一つのリスクは、早期停戦が実現した場合、エネルギーの上昇が一服し、大きな金融政策変更の必要性が低下することです。地政学リスク後退を受けて、今週の長期国債利回りは既に低下しています。この状況が継続した場合、その他の国債利回りも再び反転するでしょう。
米ドルの下落幅拡大、円回復、ユーロ再度上昇
外国為替市場は、米ドルが二日連続での下落となりました。安全資産の需要後退を受けて、米ドルインデックスは1週間の上昇がら下落に転じました。日10年債利回り低下にもかかわらず、本日の円は回復しました。
日10年債利回りの上限0.25%の維持の為、今週の日銀は数回に渡って指値オペを実施しています。本日、日銀は長期国債利回りを十分に低下させましたが、現在の長期国債利回りの変動幅を維持できない憶測も広がっています。
停戦協議の進展の恩恵を最も受けた通貨は、ユーロでした。昨日のユーロ/ドルは1%以上値上がりし、本日には1.1150ドル台越えを達成しました。
コモディティ市場では、原油価格が昨日の下落から若干回復し、ゴールドは米国債利回り低下が上昇に繋がらず、1920ドル付近で推移しています。