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ユーロは仏大統領選挙待ち
ウクライナ紛争、経済制裁、エネルギー価格上昇、景気後退、及び政治的リスクにより、ユーロは下落基調となっています。昨日に発表されたECB議事録では、スタグフレーションリスクは重視されず、インフレ上昇への警戒感が示されました。
しかしながら、ユーロ上昇には繋がりませんでした。ECBはタカ派的見解を示しても、実際には利上げには踏み切らないと市場は判断しているようです。インフレ上昇にもかかわらず、経済成長鈍化の見通しにより、積極的な利上げは制限されるでしょう。
ユーロの次のリスクは、日曜日の仏大統領選挙になるでしょう。世論調査では、マクロン大統領と極右政党のマリーヌ・ルペン候補との支持率の差が縮まりつつあります。大きな動きに備えた動きにより、ユーロ/ドルのオプション取引のボラティリティは上昇しています。債券市場でも、仏国債利回りと独国債利回りのスプレッドが拡大し、慎重ムードが示されています。
EU離脱の選択肢は既にない為、政治的リスクは上昇しているものの、2017年ほどには上昇していません。第1回投票で、マクロン大統領が世論調査の結果を下回ったり、マリーヌ・ルペン候補が世論調査の結果を上回った場合、週明けの市場でユーロが大きく値下がりしてスタートする可能性があります。ユーロにとってポジティブな材料は、翌週のECB政策会合で、利上げ時期前倒しが示唆される公算があります。
米ドル高継続、株価回復
ユーロを分析するには、米ドルの状況も考慮に入れる必要があります。米ドルインデックスは100目前まで接近し、今週を上昇して終える模様です。FRBの利上げへの積極的な姿勢が米ドル高の追い風となっており、市場は年内にFFレートが2.5%付近までの上昇を予想しています。
欧州圏の問題、及び米利上げ観測に加えて、中国経済の減速がコモディティ通貨の上昇勢いを失速させていることも、米ドル高に繋がっています。
昨日の米株式市場は、乱高下の後、上昇して引けました。しかしながら、RRBによる流動性削減がリスク資産の見通しを悪化させていることに変わりはありません。債券市場の動き、及び米企業の四半期決算を見極める為、投資家は押し目買いの機会を狙っているようです。
ゴールドは底堅く推移
最近の金融市場の最も不思議な動きは、ゴールドの底堅い動きです。米ドル高、及び国債利回りの上昇にもかかわらず、今週のゴールドは緩やかに上昇して終える模様です。