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株価は再び下落
世界の国債利回りが数年ぶり高水準まで上昇する中、本日も株安の流れが継続しました。株安は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、経済成長の見通し悪化に神経を尖らせている投資家の間での懸念を一段と強めました。昨夜、米10年債利回りは2.8360%まで上昇し、3年以上ぶりの高水準となりました。本日、独10年債利回りは0.8650%まで上昇し、6年半ぶり高水準を記録しました。
インフレ上昇の継続、及び物価上昇を背景に、FRBを始めとする中央銀行のタカ派的見解は、今後数か月内の積極的な利上げ実施への見方を固めました。
FRBの利上げへの積極的な姿勢にもかかわらず、緩和政策の維持により、今までは国債利回り上昇による米株式市場への影響は限定的でした。しかしながら、ウクライナ紛争により状況が変わり、インフレ長期化が予想され、中央銀行は難しい選択を迫られます。
ウクライナとロシアの停戦期待は後退し、S&P 500は3月の上昇幅の40%以上を失いました。長期貸付コストが上昇すると、バリュエーションの高い株価の魅力が低下する為、ハイテク銘柄が中心のナスダック指数が最も下落しました。
昨日のナスダック指数は2.2%値下がりし、本日の米主要株価先物指数は下げ幅を拡大させました。アジア株式市場も概ね下落しました。中国市場と香港市場は例外で、中国当局が新作ゲームの審査を9か月ぶり再開したことが好感され、ゲーム株価が上昇しました。
米ドル一段高、円は一段安、豪ドルは回復
外国為替市場は、米国債利回りの上昇が他国の国債利回り上昇を上回った為、米ドル全高となりました。日銀のイールドカーブコントロール政策により、特に円が大きな打撃を受けました。円安加速、及び卸値価格急騰により、日銀のイールドカーブコントロール政策が精査されるでしょう。
政策担当者は最近の急速な円安に様々な見解を明らかにしています。日銀が国債利回りの条件維持の為に指値オペを実施した一方で、日本政府は不安定な為替レートの懸念を示しています。昨日のドル円は、7年ぶり高値125.77円まで急騰し、本日も最高値を更新する可能性もあります。
円安加速を受けて、米ドルインデックスは2年ぶりに100を超え、本日の米消費者物価指数の結果で一段の上昇余地もあります。米3月消費者物価指数は、前年同月比8.4%増が予想されています。
ユーロは、仏大統領選挙の第一回投票後の上昇幅を失い、再度下落に転じました。
一方の豪ドルとNZドルは、国内調査で物価上昇が浮き彫りとなり、上昇に転じました。明日のニュージーランド準備銀行の政策会合では、利上げが予想されていますが、市場では利上げ幅に関して、0.25%と0.50%で意見が分かれています。
ニュージーランド準備銀行が慎重な利上げを実施した場合、対米ドルで下落するでしょう。NZ3月NABビジネス景況感の強い結果後、ニュージーランド準備銀行が6月よりも5月に大幅な利上げに踏み切る見方も市場では広がっています。
原油価格は再度上昇、ゴールドは高値から下落
コモディティ市場では、ブレント原油先物が100ドル越えを再度試す展開となっています。中国での最近のロックダウンによる需要への影響が懸念されていました。しかしながら、本日のロックダウン緩和が好感され、原油価格上昇に繋がったようです。
直近のWTI原油先物は2.8%上昇し、96.93ドルまで値上がりしました。
昨日のゴールドは、4週ぶり高値1968.91ドルまで急騰し、過去1か月のレンジ幅越えを試す展開となりましたが、本日には若干下落しました。最近の株安の流れがゴールド上昇要因となったようです。