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国債利回り低下で、円安の流れ一服
昨日の円は下落を継続しましたが、欧州セッションに向けて、国債利回りが若干下落した為、円安に若干の歯止めがかかりました。ドル/円は2002年5月以来初めて129円台越えを達成し、129.40円まで値を切り上げました。その後、国債利回りの低下により、ドル/円は128.50円付近まで押し戻されました。
FRBのタカ派的姿勢により、米10年債は3年ぶりに3%付近まで上昇しています。昨日には、通常ハト派と見なされるミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も、中国のロックダウンが世界的なサプライチェーンの混乱に繋がった場合、FRBがインフレ高進を抑制することは一段と困難になるとの警戒感を示しました。
先物市場での米12月利上げ観測が上昇したものの、本日には米ドル高が一服し、米ドルインデックスは約0.2%低下しています。これにより、円は米ドル、ユーロ、及びポンドの対主要3通貨では下落が一服したものの、対コモディティ通貨では一段と下落しました。
日銀は再度指値オペを実施
日10年債利回りが上限の0.25%を試す展開が続いている為、本日、日銀は連続指値オペを通知しました。資源高により、貿易赤字が予想を上回ったことも円安の材料となりました。
円安を抑制する為、外国為替市場では、日銀による為替介入の憶測が広がりつつあります。市場では、ドル/円の130円が日銀による強硬な口先介入の水準と見なされています。しかしながら、他の中央銀行が円高に積極的に強調しない可能性により、効果は不透明です。
カナダドルとNZドルは消費者物価指数に注目、豪ドル上昇
本日にカナダとニュージーランドの消費者物価指数の発表を控え、昨日のカナダドルとNZドルは上昇しました。豪ドルも上昇し、NZドルと同様に最も堅調推移した通貨となりました。
中国の経済成長の見通し悪化にもかかわらず、過去二日間の豪ドルは大きく回復しています。中国国内でのロックダウンの一部緩和はロックダウンが間もなく終了する期待を上昇させました。更に少なくとも6月までに豪利上げが実施されるとの観測も豪ドル上昇の要因になったようです。
IMFの経済成長の見通し下方修正後、原油価格回復
中国のロックダウン緩和は、原油価格の回復に繋がりました。直近でのWTI原油先物指数は1.25%上昇し、103.30ドルまで値を切り上げました。
ウクライナ紛争、及びロシアへの経済制裁により、IMFは今年の世界全体の経済成長率の見通しをこれまでの予想より0.8%低い3.6%に下方修正しました。
リビアの最大油田の生産停止、及びECBはロシア産原油の輸入禁止を仏大統領選挙後まで公表しない方針により、現在の所、原油価格は安定推移しています。
一方、ゴールドは下落し、1週間以上ぶり安値1938.65ドルまで上昇しました。
ネットフリックスの低調な四半期決算結果で株価下落
株式市場では、本日の米主要株価先物指数が下落に転じ、本日の米株価はは昨日の様に大きくは上昇しないことが明らかになりました。ジョンソンエンドジョンソンを含む米企業の好調な決算結果を受けて、S&P 500は1.6%上昇し、ナスダック指数は2.2%上昇しました。
国債利回りの上昇にもかかわらず、ハイテク銘柄も大きく上昇しました。株式トレーダーが米国物価連動国債の動きを材料視していないことは注目に値します。昨日、米国の実質利回りは2020年3が津以来初めてプラスに転じ、金融市場の緩和後退が浮き彫りとなりました。
市場はFRBによる積極的な利上げを既に織り込んでいる為、米企業の四半期決算の好調な結果は株価上昇要因となるようです。しかしながら、同様に、米企業の四半期決算の低調な結果は株価下落に繋がるようです。ネットフリックスは、売上高は増加したものの、会員数が過去10年で初めて減少し、株価は20%以上値下がりしました。
本日は、テスラの四半期決算結果に注目が集まるでしょう。