XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App Racing Bulls F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら

株価は方向性が定まらない展開、安値で買い戻す動き継続
昨日の米株式市場は、ハイテク株、及びエネルギー株の買戻しの動きにより、上昇しました。S&P 500、及びナスダック指数の終値は約1%上昇し、一方のダウ工業株は若干下落しました。米小売り大手ターゲットは、数週間前に下方修正した第2四半期の利益率見通しを再び下方修正しました。
ターゲット株は2.4%値下がりし、ウォールマートの株価も下落し、S&P 500の小売企業の株価は1%値下がりしました。フランチャイズ・グループによる米百貨店コールズの買収交渉のニュースが好感され、コールズの株価を約10%押し上げました。
しかしながら、株価上昇は牽引したのは、アップル、マイクロソフト、及びエクソンモービル等のハイテク株、及びエネルギー株の上昇でした。株価上昇、及び魅力的な多数のバリュエーション株が揃っているにもかかわらず、ハイテク株とエネルギー株の上昇勢いは、米株式市場全体を押し上げるほどの強さはありませんでした。
昨日に上昇したのは、大手ハイテク株価、及び原油価格とガス価格上昇の恩恵を受けるエネルギー株価に限られていた為、市場の今後の見通し懸念が浮き彫りとなりました。
主要イベント控え、スタグフレーション懸念上昇
インフレ対応の為に世界の中央銀行が政策金利を引き上げる中、昨日、世界銀行は2022年の世界経済成長見通しを下方修正しました。長期化するウクライナ戦争、及び中国に感染対策による供給不足の継続も、見通しを一段と悪化させる要因となっています。
ウクライナ情勢、及び中国の状況がすぐに改善される公算は小さいですが、今後8日間で予定されているECB、FRB,イングランド銀行、スイス国立銀行、及び日銀の政策会合において、今後の見通しへの手がかりを得ることができるでしょう。
今週金曜日に発表される米5月消費者物価指数にも、市場の注目が集まるでしょう。本日の米主要株価先物指数は下落し、欧州株式市場も強弱混合の動きとなっている為、不安的な動きが継続する模様です。
アジア株式市場は、比較的堅調な動きとなりました。中国のゲーム当局は60作品の認可を発表し、規制強化の影響を受けたゲーム産業に安心をもたらしたことが好感され、香港のハイテク株が急騰しました。
円安加速の一方で、一段の米ドル高、カナダドルの上昇一服
外国為替市場では、国債利回りの動きを反映し、米ドルが一段と上昇しました。政策金利変更の見通しにより、今週の債券市場は不安的な動きとなっています。本日には、米財務省が10年債330億ドル、明日には30年債190億ドルの国債入札を実施予定です。昨日の低下後、米10年債利回りは3%越えを達成しました。
今月、米国、及び他国の国債利回りが上昇する一方で、日銀の政策により、日国債利回りは上限が設定されています。利回りの差が今までにない水準まで上昇する中、円の売り圧力が加速し、本日のドル/円は20年ぶり安値133.86円を更新しました。
ユーロ、ポンド、豪ドル、及びNZドルも対米ドルで下落しました。唯一、カナダドルのみが底堅く推移しています。市場では供給不足緩和に時間がかかるとの見方が広がる中、カナダドルは対米ドルで7週ぶり高値1.2520カナダドルまで上昇しました。
本日のWTI原油先物指数は120ドルを超え、3か月ぶり高値で推移しています。ブレント原油先物も直近で121.13ドルで取引されています。