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日銀は現行の政策維持
本日、日銀は現行政策、及び円安の要因となっているイールドカーブコントロール政策の維持を表明しました。スイス国立銀行に続く利上げへの期待は、円のリリーフラリーを引き起こしたものの、日銀の政策発表を受けて、円は上昇幅を失いました。
日銀は、日本社会で数十年間埋め込まれたデフレ意識を海外から持ち込まれたインフレによって払拭し、経済を活性化させたい考えのようです。この過程において、円安が進んでいます。
しかしながら、全てにおいて限界があります。インフレが目標の2%を突破したことを背景に、円安は政治問題まで発展し、日銀に政策変更への圧力がかかっています。日銀の黒田総裁は、インフレ政策を今後数か月は継続する可能性があり、円安も継続するでしょう。しかしながら、円安は最終局面に入りつつあるようです。
株価下落、米ドル高一服、ゴールド上昇
利上げ反対派が経済のハードランディングへの懸念を上昇させ、リスク資産手仕舞いの動きを加速させました。これにより、昨日の米株式市場は急落しました。
利上げ、及び財政支出の削減が経済に打撃を与える為、企業の決算結果への影響が懸念され、S&P 500は3%以上下落し、今週を下落して終える模様です。
企業の人員削減、住宅市場の成長鈍化、及び物価高による消費者への打撃等の景気後退の兆しは多数見られます。しかしながら、景気後退が必ずしも世界の終わりではないこと覚えておく必要があります。第二次世界大戦後、世界では景気後退が13回あり、殆どが一時的、或いは緩やかな景気後退でした。歴史的に見ると、FRBは景気減速の兆しが見えると、軌道修正する傾向があります。
予想外だったことは、リスクオフの流れが米ドル上昇に繋がらなかったことです。リスクオフムードは、ヘッジとして国債需要の増加に繋がり、国債利回りを引き下げました。これにより、米ドルの金利上での魅力は低下しました。
ECBはスプレッドを縮小させる為、バランスシート拡大ではなく、保有の国債の売却によって、介入を中立化させる可能性が報じられています。これを受けて、ユーロが上昇しました。
ゴールド上昇、ポンドは荒い値動き
米ドル高一服、国債利回り低下、及び株価下落の動きを受けて、ゴードルが回復しました。ゴールドは200日平均線を突破したものの、依然として今週は下落して終える模様です。世界的な利上げの動きがゴールド下落の要因となっています。
昨日、イングランド銀行が0.25%の利上げを発表しました。市場予想を下回る利上げの為、ポンドは一時的に下落しました。しかしながら、イングランド銀行が追加利上げの可能性を示したため、ポンドは回復し、終値は上昇しました。
英経済指標の脆弱な結果を鑑みると、市場予想はかなり楽観的です。本日には主要な経済指標発表は予定されていませんが、本日は、2つのオプションと2つの先物の満期日が重なるクアドラプル・ウィッチング・デーです。翌週月曜日が祝日により米市場が休場となることを考えると、通常よりもボラティリティが上昇する可能性があります。