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米企業決算の好調な結果で株価回復
昨日の米株価は大きく回復し、米中関係緊迫化、及び景気後退リスクへの懸念は緩和したようです。安全資産は一段と下落しました。米企業の第2四半期決算の予想を上回る結果は、今後の見通しへの楽観的観測に繋がりました。
需要鈍化、及びコスト上昇により、全体的に利益は減少しています。市場は強い結果を期待していなかった為、市場予想は低く設定されていました。昨日、ペイパルやギリアド・サイエンシズ等の大手企業の好調な決算結果に市場の注目が集まりました。
本日にはアリババグループの決算結果が発表される為、香港のハイテク株が既に上昇しました。直近での香港市場は約2%上昇し、アジア株式市場を牽引しました。
欧州株価も概ね上昇しました。米主要株価先物指数は強弱混合の動きとなっている為、昨日の急騰後の上昇一服の可能性があります。昨日のS&P 500は1.6%上昇して引け、2か月ぶり高値となりました。ナスダック指数の終値は2.6%上昇し、3か月ぶり高値を更新しました。
米経済指標結果とFRBの見解を見極める動き
米7月ISM非製造業PMIの予想を上回る結果も、米株価上昇の追い風となりました。7月の米サービス業は回復が見られ、特に雇用が大きく回復していましたが、依然として50を下回っています。物価インデックスは大きく下落し、インフレ上昇鈍化を示す新たな材料となりました。
最近の米経済指標の強弱混合の結果は、米国が景気後退局面に入る懸念も浮上させていました。GDPが二期連続で下落したものの、米経済は底堅く推移しているようです。重要なことは、物価上昇圧力の勢いが低下しつつあり、市場がFRBのタカ派的見解を疑問視していることです。
昨日、FRBは2023年利下げの公算は小さいとの見解を改めて示しました。FOMCメンバーの発言は、FRBのインフレを2%まで引き戻す方針を後押ししました。
市場では、FOMCメンバーが示した9月の0.50%利上げ見通しに安堵する動きがある一方で、FRBのタカ派的見解を疑問視する姿勢も見られました。
米ドルと国債利回り上昇一服、緊張の若干緩和で円下落
FRBのタカ派的発言を受けて、国債利回りが回復し、昨日の米ドルも上昇しました。しかしながら、本日には、リスク選好の流れが緩和した為、国債利回り上昇も米ドル上昇も一服しました。
今週火曜日のペロシ下院議長の台湾訪問を受けて、米中関係の緊張は継続しています。中国は台湾を独立国と認めていない為、ペロシ下院議長の台湾訪問を内政干渉として非難しています。1995年と1995年の台湾海峡危機以来初めて、中国軍機が台湾海峡の事実上の停戦ライン「中間線」を超えました。
しかしながら、市場では状況悪化は懸念されず、安全資産は下落しています。本日のドル/円は134円台越えを達成したものの、米ドルはその他に通貨に対しては下落しています。
原油価格下落でカナダドル下落、ポンドは英中銀の利上げに注目
昨日の原油価格下落を受けて、豪ドルは最も回復した通貨となり、カナダドルは下落しました。OPECプラス会合では、9月からの日量10万バレルの増産が決定され、原油価格は一時的に上昇しました。しかしながら、その後に発表された米原油在庫で増加が見られ、原油価格は下落しました。
GMT11:00にイングランド銀行の政策発表待ちのポンドは、米ドル高の流れから緩やかに回復し、対米ドルで1.2165ドル付近まで回復しました。本日、0.50%の利上げが広く予想されています。しかしながら、イングランド銀行内で利上げ反対派が半数近くを占めていたり、ベイリー総裁が今後の大幅利上げの可能性は低いことを示唆した場合、ポンドは大きく上昇しないかもしれません。更に、バランスシートの圧縮の詳細も発表される予定の為、英債券市場の動きにも影響するでしょう。