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米経済を見極める為、米雇用統計に注目
本日は、景気後退懸念が再燃しました。主要国のサービス業PMI結果は見通し悪化を浮き彫りにし、主要経済の成長鈍化、或いは経済減速を示しているようです。一方、米7月ISM非製造業PMIは上昇し、回復が浮き彫りになりました。
米経済状況を見極める為、本日の米雇用統計には市場の注目が集まります。米7月非農業部門雇用者数は、前月結果の37.2万人増から25万人増への減少が予想されています。失業率は引き続き3.6%となる見通しです。平均時給は、緩やかな低下が予想されています。
米非農業部門雇用者数の25万人増は、FRBのタカ派的見解の維持に繋がるでしょう。今週、FRBメンバーは、インフレ抑制にはかなりの時間がかかるとの見解を示し、2023年の利上げ観測を後退させました。
直近2回の大幅な利上げにより、FF金利の目標レンジは2.25%から2.50%に引き上げられました。しかしながら、セントルイス連銀のブラード総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁は、ターミナルレートの4%付近までの上昇を予想しています。失業保険申請件数増加等の多数の景気下振れリスクが浮き彫りとなっている為、市場ではFRBの見解への懐疑的姿勢も見られます。
今週発表された新規失業保険申請件数は26万件となり、3月以来の上昇傾向が継続しています。本日の雇用統計が脆弱な結果となった場合、米労働市場の予想以上悪化、及び景気後退の一段の懸念が市場に織り込まれるでしょう。
景気後退リスク再燃で、ゴールド上昇、原油価格下落
FRBによる積極的な利上げ方針は、逆イールドを一段と加速させました。現在、逆イールドは、2000年以来最大となっています。台湾を巡る地政学リスク上昇を受けて上昇した国債利回りは、再度低下しています。この動きを受けて、ゴールドが上昇しています。
ゴールドは先月の安値1680ドルから1800ドルに向けて上昇しています。国債利回り低下、及び景気後退懸念は、ゴールドの1800ドル越えに繋がるかに市場は注目するでしょう。
供給低下にもかかわらず、経済の見通し悪化が原油価格の下落を引き起こしています。昨日のWTI原油先物、及びブレント原油先物は、ロシアのウクライナ侵攻前の水準まで下落しました。本日には、WTI原油先物、及びブレント原油先物は若干上昇し、安定推移しています。
米株価は米雇用統計待ち
株式購入の動きを継続するかを見極める為、市場が本日の米雇用統計待ちの中、市場の方向性が定まっていないようです。
昨日の米株式市場は強弱混合の動きとなり、Eミニ先物指数の動きは方向性に欠けています。しかしながら、S&P 500とナスダック指数は、今週を上昇して終える模様です。
米上院の民主党は、運用報酬を対象とした投資ファンド向け税制措置縮小に繋がる条項を削除したインフレ削減法案を提出しました。しかしながら、市場の反応は限定的でした。
米ドルは対ユーロとポンドで上昇
米ドルは対主要通貨で緩やかに上昇し、円も回復しました。昨日、大幅に上昇したユーロは、本日には若干下落し、対米ドルで1.230ドル付近で推移しています。ポンドも対米ドルで下落しました。
昨日、イングランド銀行が1995年以来最大の利上げを実施したものの、第4四半期から1年間程の景気後退局面に入る見通しを明らかにした為、ポンドは下落しました。更に、保有資産圧縮が市場予想を下回ったこと、及び9月の政策会合時に経済状況が悪化している場合は見送られる可能性により、市場の落胆に繋がりました。
一部の投資家の間では、イングランド銀行の見解が悲観的すぎると判断された為、ポンド/ドルは1.21ドル台越えまで回復しました。