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ポンド急落、米ドル上昇
世界の債券相場での大幅下落が他の資産にも波及しました。世界の中央銀行はインフレ抑制に動き、高金利による財政赤字拡大に市場は堪えられないことを認識しています。
FRBの引き締め政策による債券売却が流動性の完全な枯渇、及び買い入れコスト急上昇に繋がりました。10年債利回りは、数十年ぶりに心理的節目となる4%を超え、景気後退への懸念を一段と強めました。
国債利回りの急騰は、金融市場の下落要因となります。金利上昇局面では、投資家は安定した資産に資金を移動させる為、リスク資産の上値が重くなります。リスクフリーの緩やかなリターンが獲得できる場合、リスク資産を保有する意味がありません。
利上げにより、あらゆる資産が下落する中、今年は米ドル以外の資産逃避先はないようです。金利差拡大、及び安全資産の需要により、米ドル全面高となりました。
ポンド安値付近で推移、ユーロは最安値更新
外国為替市場では、引き続き英国の動きに注目が集まります。今週、ポンドが対米ドルで最安値を更新し、利上げが債務拡大に繋がる中、貿易問題と大幅な減税により双子の赤字が一段と拡大した場合の例を明確に示しました。
無責任な減税はインフレ悪化、イングランド銀行の一段の利上げを引き起こし、深刻な景気後退に繋がると市場は見なしているようです。したがって、イングランド銀行の緊急利上げもポンド安阻止には不十分かもしれません。
ロシアから天然ガスを供給するパイプライン損傷を受けて、欧州のエネルギー危機は新たな局面に突入し、ユーロ/円は20年ぶり最安値を更新しました。パイプライン損傷は、破壊工作の可能性があるとして、欧州側は警戒しています。
中国不動産危機への懸念が広がる中、豪ドルとNZドルの下落が継続しています。最新の報道によりますと、CIFIホールディングがデフォルト間際となっているです。
ゴールドと株価下落
本日前半のゴールドは、最近の安値1620ドルを一時割り込みました。第3四半期は、米ドル高と国債リマ和あり急騰により、ゴールドの大幅な下落が進み、7月以来10%値下がりしました。
昨日の米株式市場では、S&P 500約2年ぶり安値まで下落したものの、若干回復して引けました。利上げ方針継続はバリュエーションを圧迫しますが、バリュエーションが十分に引き下げられていないことから、株価の一段安の余地があるかもしれません。
S&P 500の予想収益率は依然として16倍となっていますが、過去10年間の殆どの下落相場では14倍の収益率となっています。政策金利が大幅に引き上げられたことにより、底値が一段と下落する可能性があります。欧州と中国経済の減速により、今後の企業決算悪化の可能性がある為、予想の可能修正のリスクがあります。
GMT14:15のパウエル議長の発言には注目が集まるでしょう。