デイリーマーケットコメントー米消費者物価指数の強い結果で、市場は乱高下

投稿日: 2022年10月14日20時13分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • 米消費者物価指数の予想外強い結果で、米利上げ観測加速
  • 米ドル上昇、株価下落、その後市場は急反発
  • 円安加速、英政府の方針変更でポンド回復

米利上げ観測加速

昨日に発表された米9月消費者物価指数の強い結果を受けて、米政策金利は5%付近まで引き上げられる観測が上昇しました。コア指数は予想を上回り、40年ぶり高水準を更新しました。特に医療費、及び家賃の上昇がコア指数を牽引しました。

消費者物価指数の強い結果が米利上げペース鈍化観測を後退させ、米ドルが上昇する一方で、米株価は最安値を更新しました。

しかしながら、その後の米株価は急反発し、2%上昇して引けました。米ドルも反転し、上昇幅を全て失い、終値は下落しました。

米四半期決算に注目

相場の流れ急変の原因は見当たりません。国債利回り急騰には落ち着きが見られましたが、株式市場と外国為替市場の流れを急変させる程の要因ではありません。

今回の急反発は、オプション市場で投機的ヘッジ商品が売却され、ショートカバーの動きを引き起こした可能性があります。

VIX指数の急落は、この見解を裏付けます。今年に入って、消費者物価指数発表後には同様の大きな動きがありました。脆弱な結果は、市場の下落ではなく、リリーフラリーに繋がりました。消費者物価指数発表前に市場は大きく下落し、発表後に回復しました。

しかしながら、ファンダメンタルズでは大きな変更はありません。ショートスクィーズの動き収束後、現在の金利政策では依然として高水準で推移している株価のバリュエーションに市場は注目するでしょう。

本日、モーガンスタンレー、JPモルガン、ウェルファーゴ、及びシティグループ等の大手銀行の四半期決算が発表されます。米経済状況を把握する為、市場の注目が集まるでしょう。市場はマクロの見通し、特に決算結果の下方修正の可能性を見極めようとするでしょう。

円安加速、ポンド回復

金利差拡大、及び貿易黒字から赤字への転落により、円安が加速しています。先月の日銀の為替介入は一時的な効果に過ぎす、円安の流れが再開し、今週は対米ドルで20年ぶり最安値を更新しました。

現在、ドル/円は1998年の転換ポイントとなる147.50円付近で推移しています。この水準のテクニカル上、及び心理上の重要性を鑑みますと、日銀の為替介入の現実的になりつつあります。

昨日に最も上昇した通貨はポンドでした。英政府の減税案再考の報道を受けて、ポンドは大幅に回復しました。表面上の財政規律復活により、ポンドは世界的なリスクムードの影響を再び受けるでしょう。

本日は、米9月小売売上高、及び米10月ミシガン大消費者信頼感指数が発表されます。GMT1430にはクックFRB理事、GMT1615にはウォラー理事の発言が予定されています。米消費者物価指数の強い結果を受けて、タカ派的発言が予想されます。