デイリーマーケットコメントー株価上昇、荒い値動き後、ポンド安定推移

投稿日: 2022年10月17日19時48分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog
  • 新財務相の声明文発表控え、ポンド相場の乱高下は継続模様
  • 米利上げ観測上昇の中、米ドルは緩やかなスタート、円相場に注目
  • 米主要株価先物指数上昇、米企業の四半期決算発表を控え、市場は慎重ムード

ポンドは新財務相の方針待ち

トラス政権の政策変更により、ポンド相場は引き続き荒い値動きとなっています。トラス首相が財政赤字拡大への懸念を緩和させる為、法人税率引き上げ凍結を撤回し、先週金曜日の市場は好感した模様です。クワーテング財務相の更迭、及びトラス首相の記者会見は市場の懸念を強め、イングランド銀行の緊急措置にもかかわらず、英長期国債利回りは急騰しました。

ハント新財務相は、週末中の会見において、財政の信用回復に向けて、難しい決断が求められるとの認識を示しました。GMT10:00には、ハント新財務相が中期的財政計画の枠組みを発表予定で、詳細は10月31日に公表されます。

ハント新財務相は、9月23日に前財務相が引き起こした債券市場での世界的な混乱の繰り返しは回避するでしょう。更に重要なことは、市場、及び緊急措置延長を拒否しているイングランド銀行によって、トラス首相は経済的イデオロギーを断念せざるを得ないでしょう。

先週土曜に、イングランド銀行のベイリー総裁は、最近の混乱を受けて、11月の政策会合では「一段と強い対応」の必要性を示唆しました。本日、ハント新財務相が財政計画の堅実的な枠組みを明らかにした場合、1.1250ドルまで回復したポンド/ドルは安定推移するでしょう。

市場ではトラス政権が長く持たないとの見方が広がりつつある為、ポンド回復も継続しない公算が大きいでしょう。

米ドル高と円安の流れ一服

米10年債利回りが4.0%を割り込んだ為、本日の米ドルは若干下落しました。先週の米経済指標は強い結果となりました。米10月ミシガン大消費者信頼感指数の上昇は、懸念材料となりました。

複数のFRBメンバーは、ターミナルレートが9月のドットプロットで示された4.5%から4.75%を上回る可能性に言及し、11月だけでなく、12月の0.75%利上げの可能性も浮上しています。

通貨市場は、ターミナルレートの5%を若干下回る水準までの上昇を予想しています。現在の所、米ドルは若干下落しています。ドル/円は149円台目前で、円安の流れが一服しました。

先週金曜日の急速な円安を受けて、本日、日財務大臣が円安牽制発言を行いました。効果がどれくらい継続するかは不透明ですが、日銀は150円台突破を阻止するために、為替介入に踏み切る可能性が大きいでしょう。

四半期決算シーズン開始で、株価は回復

株式市場は慎重ながらも、リスクムードを維持しつつ、今週を静かにスタートさせました。米利上げ観測が上昇する中、先週金曜日のS&P 500は2.4%下落し、ナスダック指数は3.1%下落しました。

JPモルガン、及びウェルファーゴの予想を上回る決算結果にもかかわらず、株価上昇には繋がりませんでした。本日、Eミニ先物指数は上昇しています。火曜日と水曜日のネットフリックス、及びテスラの決算発表に注目が集まるでしょう。

欧州株式市場は上昇したものの、アジア株式市場は強弱混合の動きとなりました。昨日に中国共産党大会が開幕し、中国政府による経済政策、或いはゼロコロナ政策を変更する兆しは見られません。